[関東]「真摯に受け止めました」流経大・中野雄二監督が“パワハラ認定”処分から職務復帰、全日本大学サッカー連盟理事長続投へ
[6.8 関東大学L1部第8節 流通経済大3-2国士舘大 味フィ西] 流通経済大が5戦ぶりとなる勝利を飾った。前半の2点ビハインドを後半の3発でひっくり返す鮮やかな逆転勝ち。この日がベンチ入り復帰となった中野雄二監督も「ハーフタイムに話をしたら見違えるように学生の動きがよくなった。日ごろのトレーニングの結果が出たかなと思います」と目じりを下げた。 【写真】「マジで美人」「可愛すぎてカード出る」現地観戦した女子アナに称賛集まる 大学サッカー界に激震が走ったのは、3月末のことだった。全日本大学サッカー連盟理事長を務める中野監督による他大学監督へのハラスメント行為が発覚。日本サッカー協会(JFA)の裁定委員会から3月4日付で3か月の公的職務停止処分が科せられたことが明らかになった。大学側も即座に処分を決定。男子サッカー部監督の職務を停止することを発表した。3か月間は当然試合のベンチ入りはもちろん、練習などでの選手との接触も禁じられることになった。 しかし中野監督自身は、「原点」を考える時期になったと振り返る。「パワハラだと言われたことは仕方がないと思っていますし、対応力や言葉の選択を冷静にしなきゃいけなかったんだなというのは真摯に受け止めました。ただこんな色んな人に支えてもらっていたんだと感じられる3か月間にもなりました。サッカーオンリーで生きてきた人生に悔いはないけど、これまで週末に経験できなかったこともできて、こんなに世の中って楽しんだという原点に戻れたと思っています」。 処分が明けたことで今月5日の理事会より復帰。ただちに理事長解任動議が出されたようだが、反対多数で否決されたという。今後も全日本大学サッカー連盟および、関東大学サッカー連盟の理事長としての職務を遂行していくという中野監督は、「大学サッカー側にもいろんな考えや意見を持った人がいる。今回はいい経験をさせてもらいました。(解任動議を出した人たちとも)仲間として向かい合っていければいいかなと思います」と話した。