話題作!映画『ラストマイル』の魅力とは? 監督&脚本家が教える「アンナチュラル」「MIU404」ファンが見逃せない秘密も!|STORY
お互いの作品は結構厳しい目で見ちゃうことも・・・。半分嫉妬かも(笑)
塚原:脚本家は“ゼロイチ”を生み出す人だから、本当に大変!アイデアが出てこない時はどうしてるの? 野木:一旦寝ます。人間寝ないと何も思いつかない(笑)。若い時はできた気もするけど、今はもう無理。塚原さんの打開策とか対処法は? 塚原:特にはないかなあ。私は何も突き詰めて考えることなく、毎日が過ぎていっているだけだから。 野木:でも、ずっとダッシュしてるみたいな感じですよね? 塚原:私は脚本に書いてあることを毎日粛々と撮るだけよ。 野木:今回の映画『ラストマイル』も、書きながら「これ、どうやって撮るのかな」と思っていたんです。塚原さんが「とりあえず書いてみて」と言うから、とりあえず書きたいものを詰め込んだ。そしたらなんだかんだと撮ってくれちゃう(笑)。 塚原:野木さんの脚本を映像化するのは、いつも楽しいんですよ。 野木:本当に? 嬉しい! 私は書いたことを具現化する塚原さんの手腕にいつも驚きながら、出来上がりをワクワクして待ってます。今回、塚原さんから聞いてなるほどなーって思ったのが「物語は4日間のお話だけど、撮影はもっと長い。そのぶん役者さんはどんどん演技に入り込んで作り込みすぎちゃうから、やりすぎにならないところで止める」っておっしゃっていて、演出論として面白いなあと。 塚原:実はね、私、野木さんが書いたものを違う方が撮られた作品とかちょっと嫉妬します(笑)。「これは私の方がもっと良かったはず!」と思ったり、「私はこんなふうには撮れなかったな」とちょっと凹んだり。 野木:えっ、そうなんですか? 塚原:私が違う脚本家の台本で撮った作品についての、野木さんの感想はけっこう厳しめですよね。 野木:褒めてる時もたくさんあるでしょ!(笑)だけど確かに、「あそこはもうちょっと何とかならなかったの?」とか、ついオタク的に言っちゃうことはある。あんまり言われると人間って悲しくなるものだから、言いすぎないように気をつけよう。 塚原:いや、これからも遠慮なく言ってください。