炭火割烹菊川の三田さん2年連続最高賞 函館で日本調理技能コンクール
函館割烹調理師会(坂本勝彦会長)は21日、第31回日本調理技能コンクールを函館市役所で開いた。同会所属の24~33歳の若手料理人7人がオオズワイガニをメイン料理とした8品構成の懐石を出品。審査の結果、炭火割烹菊川(五稜郭町)料理長、三田佑弥さん(31)が2年連続で最高賞の函館市長賞に輝いた。
若手調理師の技術や調理技能士の社会的地位の向上を図ろうと毎年開催。道全調理師会との共催で市などが後援した。 「秋の旬会席」を課題に地元客をターゲットとしたコース料理を各自出品。道南食材を組み込み、メインのオオズワイガニのほか、マフグ、マダラ、シカ肉、ブリ、ジャガイモ、ユリ根を指定食材として取り入れ、焼き物や鍋、刺し身など多彩に仕上げた。 審査員は会から3人、市から2人が務め、盛り付け・バランス、原価率、満足度、実用性といった観点から100点満点で評価。審査にあたった同会の田原日出旗会長代行は「全体的に満足度や実用性など課題はあるが、コンクールの経験を今後の技術向上につなげてほしい」と話した。 連続受賞を果たした三田さんは「和の技法を取り入れ、普段の仕事をベースに取り組んだ。今年も受賞できうれしい」と笑顔で話した。 出品された料理は同日夕方まで市役所に展示し、来庁した市民が料理人の技術に関心を寄せていた。
函館新聞デジタル