【高校ラグビー】花園へ強豪同士が激突!ライバル対決を制したのは京都工学院&国学院久我山 東福岡は力強さをみせ25大会連続の聖地へ
【東京大会】名門対決は国学院久我山が前回大会のリベンジを果たす
同じく11月10日(日)に行われたライバル対決、東京第2地区の決勝は、全国制覇5回を含む過去43回の大会出場をほこる国学院久我山と、前回大会では、成城学園に勝利して8回目の花園への出場権を手にした早稲田実業の名門校同士の対戦となりました。 前半は、決勝で敗れた前回大会のリベンジに燃える国学院久我山が先にペースを握ります。キャプテンの齋藤航選手が、「2度と(決勝で敗れた)昨年のような悔しい思いはしたくない」と語ったように強い気持ちで臨んだ国学院久我山、久我山らしいテンポのあるアタックで得点を積み重ねていきます。先制点は開始7分、持ち味のスピーディーなパス回しで、早実ディフェンスの対応を遅らせると、最後はFL水沢洋太選手が左中間にトライ。ゴールも決めて7点をリードします。 さらに17分、今度はラインアウトからモールをつくると、うまくポイントをずらしながらモールを動かしてここぞというタイミングで一気に前進、最後はHO笠井大志選手が中央にトライ。ゴールも決めて14対0とリードをひろげます。このトライで勢いに乗った久我山、23分にも、FW陣が縦をついた後の素早い球出しからSO松下亮介選手のキックパスをキャッチしたFB加藤竜朗選手がトライ。ゴールも決めて21対0大きくリードをひろげました。 一方、久我山の攻勢の前に受け身に回っていた早実も27分にようやく反撃。CTB山口滉太郎の突破からパスを受けた1年生のWTB飯泉敢太選手が抜群の決定力をみせて右隅にトライ。5点を返します。 しかし、国学院久我山は慌てません。直後の30分に加藤選手がPGをきめて突き放すと後半8分にも加藤選手のPGで3点を追加、逆転には4チャンス以上の得点が必要な27対5として点差を22点にひろげ確実にゲームをコントロールしていきます。こうなると早実の反撃は時間との闘い。後半17分にはCTB山口選手のトライで27対10と17点差に迫ったあともFW陣が奮起して、幾度となく久我山のインゴールに迫ります。 しかし、あと一歩のところで、国学院久我山の粘りの前に得点につなげることができません。試合は、このままノーサイド。昨年敗れた悔しさを胸に、周到にゲームプランを遂行した国学院久我山、27対10でライバル早稲田実業を振り切り2大会ぶり44回目の花園への出場を決めました。