北海道の道南ラルズ、コンブだし卵焼き発売 「EGAO」の調味料活用
函館近郊でスーパーを展開する道南ラルズ(北斗市追分3)は、合同会社EGAO(エガオ、函館市桔梗3)が手掛ける函館産マコンブを使っただし調味料を使用した「三種昆布だしの手焼き玉子焼き」を函館市内のスーパーアークス3店舗で発売した。地場の食材を積極的に活用する取り組みの一環で地元企業とタッグを組み、地産地消の推進を図っている。
エガオはマコンブ、根コンブ、ガゴメコンブを使っただし調味料「極UMAMI美人」を2021年に開発。以来地元素材を生かした商品プロデュースに取り組む。極UMAMI美人を使った卵焼きは6月ごろから企画し試作を重ね、9月にスーパーアークス千代台店、港町店の2店舗でのテスト販売。今月4日の戸倉店のリニューアルオープンに合わせ、3店舗で販売を開始した。卵焼きはスタッフが手なべで1個ずつ丁寧に焼き上げ、味付けはコンブだしのおいしさを感じられるよう仕上げた。 道南ラルズ商品部デリカバイヤーの中畑智靖さん(45)は「コンブだしは函館の人にとってなじみのある味で売れ行きは好調」と話す。3店舗の総菜コーナーで通常サイズ1パック税込み430円、ハーフサイズ同268円で販売中。 地元食材の活用は道南ラルズで注力する取り組みの一つ。EGAOのプロデューサー、川崎良平さん(43)は「(企画を通じ)地域を盛り上げたいという熱意を感じた。だし調味料を使ってもらえることは函館ブランドのマコンブを多くの人に伝えるきっかけにもなる」と笑み。中畑さんは「だし調味料をほかの総菜でも使用するなど商品展開を広げ、お客さんに納得して買ってもらえる商品提供を続けていきたい」と話している。
函館新聞デジタル