台数確保できず代替バスなし…土砂流入の石勝線 収穫期…貨物列車も全運休…影響拡大 復旧は?
STVニュース北海道
(渡辺カメラマン)「栗山町の石勝線上空です。ご覧の通り道の脇が崩れています」 作業員による復旧作業が続いているJR石勝線です。 2024年8月31日の大雨の影響で、川端ー新夕張間の線路内に土砂が流れ込みました。 線路には泥水のほかに折れた木々などもたまり、大きな被害をうけていることがわかります。 道内は31日の明け方から午前にかけ、台風10号からの湿った空気が流れ込んだ影響で前線の活動が活発となり、局地的な大雨となりました。 土砂が流れ込んだ現場からもっとも近い観測地点の夕張市沼ノ沢では、31日午前8時までの1時間に、8月の観測史上最大の63.5ミリを観測しました。 JRでは2日も札幌と帯広や釧路を結ぶ特急など合わせて29本が運休となりました。 この影響でバスターミナルでは急遽、移動手段をバスへ変更する人が相次ぎました。 (バスの利用者)「JRが動かないので一泊延長してバスできょう帰る」 (記者)「だいぶスケジュール変わりましたよね?」 (バスの利用者)「もうぜんぜん変わりましたね。しょうがないですね」 十勝バスによると、札幌と帯広を結ぶ高速バスは2日の便はほぼ満席となっていて、3日も午前中の札幌発の便がほぼ満席だということです。 現在は増便を検討しています。 (バスの利用者)「バスがなかなか取れなくて、もう少し遅いのにしようと思ったが、早い時間しか取れなくて大変だった。いつ復旧するのかなという感じ」 今回土砂が流れ込んだJR石勝線の川端ー新夕張間は、貨物列車も走行しています。 JR貨物によると、その貨物列車も全て運休となっていて、復旧するまではトラックを手配し農作物などを運ぶということです。 JR北海道では今回、必要なバスの台数が確保できないとして、代替バスの運行は実施していません。 石勝線は4日夕方からの運転再開を目指し、復旧作業がすすめられています。