道内の一部の郵便局では、昼休みの１時間、窓口を休業する取り組みが始まっています。 札幌市南区の簾舞郵便局。正午になると同時に、局員が何やら文字が書かれた看板ボードを運んでいました。何かと言うと…。 須藤有基記者） 「こちらの郵便局では試験的に昼休みが導入されて、このように窓口も閉まっています」 日本郵便北海道支社では今月１８日から道内の郵便局３０か所で、昼に１時間、窓口を休業させています。対象となるのは、主に窓口担当が２人体制の小型の郵便局です。 これまでは１人ずつ交代で昼休憩をとっていましたが、”ワンオペ”による業務の負担を減らすことと、防犯上の懸念もあることから、試験的に導入されました。 郵便局を訪れた女性） 「いま働き方改革なのでしっかりお昼休みをとれることはいいことだと思う」 郵便局に併設されているＡＴＭは窓口休業中も使うことができます。ただ、昼休み中は窓口に通じる自動ドアは開きません。導入初日は知らない人が郵便局に来てしまいました。 日本郵便北海道支社太田義樹課長） 「適切な窓口サービスを運営するために体制を維持するために実施するもの。 お客様への影響度合い等も勘案しながら、対象郵便局の追加や見直しを検討していく」 道内では早い時期から、“昼休業”を導入している銀行も。 森唯菜アナウンサー） 「午後０時半すぎです。こちらの銀行は昼休業に入り、窓口のシャッターは閉まっています」 北海道銀行では働き方改革を進める中で２０１８年から１時間の昼休業を導入。 現在はおよそ４割にあたる５１店舗で実施しています。 北海道銀行営業企画部 石井翔大さん) 「統括している店舗は窓口を通常通り開けてほかの店は昼休業を導入するなど店舗の配置を含めた総合的に考えて決定している。どんどん人口が減少傾向にあるということでは、お客様第一の営業はもちろんですが、働く職員のこともしっかり考えてしっかり休憩を取れるという辺りを考えなければ、今後営業を活動していくために必須の考えと思っている」 ＜スタジオ＞ 郵便局や銀行の窓口休業以外にも、働き方改善に向けてこんな取り組みがあります。 札幌市消防局は去年１０月から救急車をコンビニの駐車場に止めて休むことを認めました。出動を終えてから消防署に戻る間もなく、次の出動が入ることが相次いでいるためです。隊員が休み時間を確保し救急活動を続けられるよう市民にも理解を求めています。 コンビニのセブンイレブンの一部の店舗では、店員が少ない深夜帯に入り口のドアを自動で開かなくする取り組みを去年４月から試験的に始めています。 客が来店するたびに中にいる店員がボタンを押してドアを開けることで、強盗などの犯罪を防ぐ狙いがあるそうです。 道内では岩見沢の１店舗で導入されていて、来年春以降に拡大を計画しているということです。