旭が横浜瀬谷との''保土ヶ谷バイパスダービー''を制し、2次予選進出
第103回全国高校サッカー選手権神奈川予選1次予選Fブロック決勝が行われ、横浜瀬谷と対戦した旭が3-0で勝利を収め二次予選進出を決めた。 【フォトギャラリー】 旭 vs 横浜瀬谷 保土ヶ谷バイパスを挟んで東西に位置する隣接校同士の対決は、試合開始前に32.3度を記録、クーリングブレイクを挟むクォーター制での戦いとなった。 開始直後から積極的に前へ出る旭は開始早々の2分、「ファーストタッチで相手を上手く剥がせた。自分を信じて足を振りました」(FW9中村健真)の言葉通り、背負うDFを巧みに剥がし右足を一閃。これが見事にゴールネットを揺らし、幸先よく先制する。 攻撃に弾みがついた旭は、その後も高いポジションを保ち、素早い出足でボールに絡み主導権を握ると、15分には左サイドからのCKをDF4新井陸が折り返したボールをMF12森屋実生が冷静に流し込み、前半を2-0とリードして折り返す。 追いかける横浜瀬谷はハーフタイムに守谷智貴監督が「みんなこのレベルでやりたかったんでしょ?2次に行ったらもっと強いよ。ここでやらなきゃ。2点でしょ、絶対行ける」と発破をかけると後半はスタートから積極的に前に出る。まずは右サイドからFW7谷川誠一がドリブルで仕掛けると、続けて左サイドからMF13北島大地がスピードを活かして攻め込む。しかし、47分に旭が得点にはならなかったものの中村が一瞬の隙をつきGKの前に躍り出る反撃を見せると、63分には自陣から持ち出したボールをMF11相馬颯斗がMF15和田煌平にラストパス。和田はこれを冷静にGKの位置を見極めゴールに流し込み、とどめを刺した。 試合後、旭・田之畑宗孝監督は「昨年、2次予選に行けなかったので『先輩たちの分も今年は2次予選行くぞ』と子どもたちが頑張っていたので結果が残せて良かったと思います。暑い中のゲームなので全員で戦おうと話していて、試合に出ていない子たちも含めて結果を出せて良かったと思います。」と全員で2次予選を掴めたこと喜んだ。2次予選に向けては「一つひとつ勝ち上がって行くしかないので、この夏を良い夏にしてもう一回強くなりたいと思います」と抱負を語った。キャプテンのDF5泉裕友は「難しい試合になることは想定していましたが、試合開始早々に点が取れたことで安心して守れて、それが大きく勝利につながったと思います」と試合を振り返った。2次予選に向けては「2次予選はさらに厳しくなると思いますが、しっかりこの夏自分たちに向き合って成長できるかにかかっていると思いますので、全員で乗り越えたい」と改めてチームの結束を誓った。 また、先制ゴールの中村は「チームとして3-0という形で勝てて良かったです。暑くて前からボールを追い続けるのはキツかったですが、後ろに味方がいてくれたので力が出て楽しく試合ができました」と勝利を喜んだ。2次予選に向けては「(3年生のためにも)自分がこのチームを引っ張っていけるように頑張りたい」と意気込みを語った。 一方、2次予選進出を逃した横浜瀬谷は、キャプテンのDF10幸野朔を中心に後半は立ち上がりから積極的に仕掛けるも、最後までゴールが遠かった。 (文・写真=西山和広)