多彩なメニューを作るなら買い揃えたい! 「トランギアに聞く、クッカーの基礎知識」【vol.02 大鍋・ケトル】
アウトドアで料理を楽しむ際、ぜひ持参したい調理器具「クッカー」。だんだん慣れてもう少し手の込んだメニューを作りたくなったら、プラスαのアイテムが欲しくなるかもしれません。スウェーデンの老舗メーカー「トランギア」を展開するイワタニ・プリムスの広報担当・鈴木 伶氏に、紹介してもらいました。 【写真】フライパン・ソースパン・ケトルをワンセットにした「パーティー ミニ」を見る(全3枚)
ケトルがあれば同時調理や食後のコーヒーも!
アウトドアで楽しむ「キャンプ飯」も回を重ねていくと、もう少しメニューの数を増やしたり、手の込んだ料理にトライしたりしたくなるかもしれません。そうなると、ベーシックなアイテムだけではやや物足りなさを感じるでしょう。 「そんな場合に重宝するのが、お湯を沸かすケトルと大きな鍋です。ソースパンでもお湯は沸かせますが、それだけで1つふさがってしまうと料理には使えません。アルミ製のケトルなら素早くお湯を沸かせますし、空いたソースパンで同時に調理が可能です。また、食後のドリップコーヒーを淹れる際にも使えて便利です。 一方、大型の鍋があれば、鍋料理やシチュー、煮込み料理など、パーティーにもピッタリのメニューが作れます」 第1回で紹介した「ツンドラ3」(フタを除く)に、ケトルと大型の鍋であるビリーコッヘルを加えたセットが「パーティー ミニ」です。
焚き火にぶら下げて煮込むことも可能
「ビリーコッヘルは容量が2.5ℓの大鍋で、ソースパンには入らない塊肉の煮込み料理や具材の多い鍋料理などに適しています。吊り下げ用の取っ手がついているので、バーナーに載せるだけでなく、焚き火にぶら下げてコトコト煮込むことも可能です」 そして、特筆すべきなのは収納性抜群な点です。このビリーコッヘルの中にケトルやソースパンを重ねてすっぽり納まるように設計されており、フライパンをかぶせて付属のストラップを巻けば、取っ手を持って運ぶことも簡単です。 「見た目がスタイリッシュなうえ、スムーズにスタッキングできるように、ミリ単位にまでこだわって設計しています。これはデザイン性と機能性の両立を目指し、何度となく改良を重ねてきたトランギアならではの特徴といえます。また、ほとんどの製品をスウェーデンの本社隣にある工場で、手作業を含む工程を経て生産しているので、安心感があります」 ブランドは欧米でも生産はアジアという製品が多いなか、生粋のスウェーデン製品として、一線を画しているといえるでしょう。 ちなみに、4.5ℓの大型ビリーコッヘルにそのまま納まるので、さらに大人数(5~6名)にも対応するクッキングセットへ拡張させることができます。人数や作りたいメニューに応じて、使い分けてみてはいかがでしょうか。
塩田真美