しなやかにファウンデーションを整え続ける
日々、いかに朗らかに、雑念なくクライアントに向き合えているだろうか? コーチングを学び始めてから、自分の「ファウンデーション」を意識することが増えました。 ここでいうファウンデーションとは、 「新たな行動を起こしていくプロセスの原動力となるエネルギー」 「行動を起こすための『基礎体力』」 などと説明される、いわゆる「自己基盤」のことです。
どうやってファウンデーションを整えるか
最初にこの考え方を知ったとき、私は、自分のファウンデーションが整っている状態を次のような状態だと考えました。 ・未完了がない(と思っている) ・自分のやりたいことに集中できるよう、しっかり時間や集中力のマネジメントができている 学習したことにそって、未完了を棚卸しして完了させていったり、タイムマネジメントを通じてエネルギーを蓄えたりすることは、自分に「スッキリ感」をもたらしてくれます。実際にこれらを実践することで「周りのものに振り回されない安定」を手にしたように思えました。 しかし、しばらくして、それだけではファウンデーションは整わないことにも気づきました。 たとえば、上司のちょっとした一言が気になってしかたがなくなったり、商談の場での自分の発言を後悔したり、プライベートでたてた計画が崩れてしまったりなど、日々の中で生じるちょっとした出来事によって気持ちの安定は損なわれます。起こったことに影響を受けて感情が揺れ、新しいことに臨むエネルギーが少しずつ削がれていきます。 そこで、私にとっての「ファウンデーションが整っている」の定義に、新たな項目を付け加えることにしました。それは、 ・変に目の前の相手や場から影響されない ということです。 それはわたしにとって「大丈夫かな?」「馬鹿だと思われないだろうか」といった不安からの解放を意味しました。そして「いかに他者に影響されないでいられるか?」ということを意識するようになりました。 いま振り返って言葉にすると「他者から影響を受けない」とは、わたしにとって相手の言うことを受け止めない、相手の言葉をシャットダウンするような感覚でした。