明石歩道橋事故23年、遺族講話 市の新人職員研修で
兵庫県明石市で2001年、花火大会の見物客が歩道橋上で転倒し11人が死亡した事故から21日で23年になるのを前に、教訓を伝えるための市の新人職員研修が19日行われた。遺族の下村誠治さん(66)は「再発防止が一番の思い。災害などいつ起こるかわからない危険に備えて」と訴えた。 事故で次男智仁ちゃん=当時(2)=を亡くした下村さんは職員52人を前に事故現場で講話。「子どもが亡くなった時間も(混乱で)分からない。ずっと自責の念がある」と振り返った。事故の年に生まれた新人職員木全美羽さん(22)は「過去の出来事と捉えるのではなく、業務につなげていく」と話した。事故では247人が負傷した。