老眼だと思ったら緑内障だったケースも…「瞳の健康」を守るために知っておきたい3つの習慣を日本人医師が解説
デジタルデバイスを日常的に使う現代人必見! 日々の小さな習慣や意識の持ちかたで、瞳を老化や疲れから守ることはできるのか?「患者が絶えないカリスマ眼科医」とも呼ばれる眼科専門医の平松類先生が、目の健康を守るために意識したい3つの習慣をレクチャーする。 【写真】今こそ欲しい、「アイクリーム」のおすすめ32選。皮膚科医が効果や塗り方を解説 教えてくれたのは…… 平松 類(Rui Hiramatsu): 眼科専門医。医学博士。二本松眼科病院勤務。診断、治療が的確で全国から患者が集まる。YouTubeチャンネル「眼科医平松類」は登録者数20万人超え。
スマホとの距離、もっと離して!
スマホ依存を自覚しているなら、まずはデバイスと目の距離をチェックしてみよう。 「近距離でものを見る習慣は視力低下につながります。一般的に、読書のときの本と目の距離は約30cmですが、スマホの場合は約20cmに。スマホを30分間見続けると眼圧がみるみる上昇するという研究も。さらに動画は、動いている光を目で必死に追いかけるので疲れも加速。同じデジタルデバイスでも、モニターが小さいほど目との距離が近くなり、目にダメージを与えます。スマホよりはタブレット。ノートPCよりはデスクトップを選んで」。
乾いて痛いドライアイは、涙の量より質に問題あり
スマホやPCを長時間使用する人の8割近くがドライアイだそう。 「乾きや痛みを感じたときに使う市販の目薬は涙成分を足すだけの応急処置。ドライアイは、涙の量が足りないのではなく涙の質が悪く眼球を潤わせることができない状態です。涙の質を高めるために、意識的にまばたきを増やすこと、目周りを温めて眼球の冷えを改善すること、良質な油を摂ること、そして眼科で処方された目薬を使うことがおすすめ」。 手の平で目元を覆うだけでも多少の温め効果はあるという。そして、気を付けたいのはドライアイと自覚せずに進行しているケース。 「症状はさまざまで充血だけのこともあるし、ささいなことで涙が出るドライアイも。ドライアイを放置して、肩こりや頭痛、脳疲労につながる眼精疲労になると簡単には治らないので、まずは習慣を見直すことから」