ヤ軍・ミスが響き、5点差から逆転負け ジャッジ「ずっと引きずると思う」
ワールドシリーズ第5戦(ヤンキース6-7ドジャース、ドジャース4勝1敗、30日、ニューヨーク)米大リーグのワールドシリーズ(WS=7回戦制)の第5戦が行われ、ドジャース(ナ・リーグ)はヤンキース(ア・リーグ)に7―6で逆転勝ちし、4勝1敗として4年ぶり8度目の制覇を果たした。ヤンキースは5点リードから逆転負けを喫し、ア・リーグ王者の底力を示すことができなかった。ミスが相次ぎ、アーロン・ジャッジ外野手(32)は潔く敗戦を認めた。 「まずはドジャースを祝福したい。ワールドシリーズで目標を達成できなかったことは、おそらくずっと引きずると思う。いくつかのミスが出たことが響いた」 一回にワールドシリーズ初本塁打となる先制2ラン。不振にあえいだ主砲が目を覚まし、ヤンキースタジアムは熱狂に包まれた。三回にはスタントンがソロを放ち、5-0とリードしたが、五回に暗転した。 無死一塁から中堅手のジャッジが正面のライナー性の飛球を落球すると、遊撃手ボルピも失策。2死満塁からベッツを一塁へのゴロに打ち取ったが、コールがベースカバーを怠り1点を返された。フリーマン、T・ヘルナンデスの連続適時打で瞬く間にリードを失った。 ブーン監督は会見で声を詰まらせ「胸が張り裂けそうだ」と3度繰り返し「終戦とは常に残酷なものだ。ドジャースがシリーズを通して上回っていた。それでもチームへの誇りは消えない」とナインを称えた。名門復活ののろしは上げた。来季もまたここに戻ってくる。(竹濱江利子通信員)