【動画】「踊ってみた」からVR耳かきまで 「ニコニコ超会議」に15万人
インターネット動画配信サイト「ニコニコ動画」主催のイベント「ニコニコ超会議2016」が4月29日、30日に千葉市の幕張メッセで催された。
過去最多の来場者数
ニコニコ超会議は2012年に初開催されたが、安倍晋三首相をはじめ芸能人や文化人らが来場するなど、一般的にも認知度の高いイベントに成長。今年の来場者数は、2日間で過去最高となる約15万人を記録した。 これまでに「自衛隊」や「大相撲」といった若者向けとは思えないようなブースを出展して新たなファン層を開拓してきたが、今年はNHKが目玉となる大河ドラマ「真田丸」のブースを出展。出演者のキャストが飛び入りで来場するなど、サプライズに会場は多いに沸いた。
従来から人気の「踊ってみた」や「歌ってみた」「ゲーム実況」などのブースも充実しており、多くのファンが1年に1回のお祭りを楽しんだ。会場には多くのコスプレイヤーが参戦し、撮影会があちこちで自然発生。ニコニコ超会議はファンミーティングといった側面もあり、趣味が共通するファン同士が交流を温め合う場面も見られた。
ニコニコ超会議の来場者は、ディープなアニメやマンガ、ゲームといったいわゆる“マニア層”ばかりではない。一般向けのブースも多数ある。 JALブースでは、親子連れやカップルがふかふかのビジネスクラスのシートに身を委ねて、その快適性を体験。フェイスペイントのブースでは、家族連れ姿が目立ち、完成後に記念撮影で盛り上がった。
「モービル1」のブースでは、1970年代から80年代にかけて放映された伝説のCM「バナナで釘」を再現するために極寒の部屋を用意され、来場者たちは防寒着を羽織ってバナナで釘打ちに挑戦した。 (小川裕夫=フリーランスライター)