4氏平均72歳の東京17区、シニア対決 最年少は共産65歳「党候補では上の方だが…」
「子供たちに安心して暮らせる社会を残していく。子供たちの未来のため、これからも戦い続けたい」
国民民主党新人の円より子元参院議員(77)は19日、亀有駅前でこう声を張り上げた。
円氏は平成5年から17年間参院議員を務め、周囲にはお年寄りらが握手や記念撮影を求め、「体力持つ?」「スタイルいいわね」などと声をかける。
「昔テレビによく出ていた時代を覚えている高齢者の方がたくさんいて、頑張ってくださいねという人が多い」と、産経新聞の取材に手応えを口にする。
マンションの6階の自宅から階段で朝刊を取りに行くことが体力維持の秘訣だという一方、「年齢を意識したことはない。若い人がSNSも活用しろというから最近ちょこちょこ始めた」という。
円氏の陣営は葛飾区にかけて「勝つしかない」とダジャレのコールを挙げていた。
■「大事なのは教育と教養だ」
「厳しい。(情勢調査の)数字は当たるかどうか分からない。楽な選挙はないんだ」
20日午前、亀有駅前広場で開かれた「亀有まつり」。屋台を回っていた無所属前職の平沢勝栄元復興相(79)は、報道各社の情勢調査で他候補をリードしている状況についても、こう表情を引き締めた。
今回、平沢氏は派閥パーティー収入不記載事件に関連して自民党公認が見送られた。
不記載事件は逆風となるが、非公認での選挙戦については「関係ない。有権者は党ではなく私を選んでいる」と自信をのぞかせた。
平成8年の初当選以来、同区で9回連続で勝利を重ねる平沢氏。79歳となっても意気軒高だ。地域の会合にも積極的に顔を出してきた。
亀有まつりでも、顔なじみの来場者らが「手術したの。心配したのよ」「先生、頑張って」などと声をかける。
記者が健康の秘訣を尋ねると、学生時代から通っているというサウナに加え、「大事なのは教育と教養だ」と指南してくれた。(奥原慎平)