党内幹部が語る、岸田総理は「何をしでかすかわからない」…バイデンとの蜜月、小池氏の失墜に「6月解散」のチャンス到来か
小池氏は出馬すれば刑事告発の可能性
「小池さんは、元側近の小島敏郎さんが指摘した学歴詐称問題で、表面的には落ち着いて反論しているように見えますけど、内心はドタバタ、オロオロだと思いますよ」 【ランキング】岸田総理は15位に転落…上位6名に「自民」、あの意外な議員の名前も 「ただ、岸田首相にとっては、小池さんの側からズッコケてくれたことで、もう小池さんを気にすることなく、衆議院解散のタイミングを計ることができるのではないでしょうか」 筆者の問いにこう語るのは、東京都庁の職員時代、知事本局計画調整部長や東京都中央卸売市場次長などを歴任した澤章氏である。 澤氏は、2020年、小池氏や豊洲市場問題に関する告発本『築地と豊洲』を出版した後、東京都の外郭団体の理事長を解任、つまり、小池氏によってクビにされている。 ただ、“女帝”とも言われる小池氏を公然と批判したという点では、先頃、『月刊文藝春秋』に、小池氏の「カイロ大卒」という学歴詐称疑惑を告発した小島氏の先がけとなった人物である。 その澤氏は続ける。 「小池さんは、4月19日の定例会見で、民事訴訟を含め対処法を考えると言っていますし、小島さんも、小池さんが『カイロ大卒』の経歴で7月の東京都知事選などに出馬すれば、公職選挙法違反で刑事告発する構え。その場合、小島さんは、まだ公けにしていないネタを出してくるでしょうから、小池さんへのダメージは大きくなると思いますよ」 小池氏と言えば、1か月ほど前から、衆議院東京15区の補選、あるいは、解散総選挙が早まった場合は東京都内の選挙区から出馬して国政復帰を果たし、自民党総裁選にも名乗りを上げる可能性が指摘されてきた。 筆者自身も、自民党関係者や元都民ファーストの会幹部などへの取材でそう確信してきたが、「今の状況では慎重にならざるをえない」との見立ては、澤氏の見方と合致する。 4月21日に投開票が行われた目黒区長選では、小池氏が推した候補が敗れたが、次の焦点である東京15区の補選結果(負けたとしても負け方しだい)によっては、自身を含め数人を擁立し国政に戻るという野望はほぼ潰えることになるだろう。 そうなれば、9月の自民党総裁選で再選を目指す岸田首相からすれば、もっとも厄介な相手が1人減ることになる。