<高校野球>富岡西センバツ出場 徳島県内屈指の進学校「三度目の正直」
富岡西(徳島)が1900年の創部以来、春夏通じて初の甲子園出場を決めた。徳島県内屈指の進学校で、学業と部活動の両立を目指す「文武両道」が校風。2001年と08年にも21世紀枠の候補校となったが、出場を逃した。「三度目の正直」となり、小川浩監督(57)は「過去の悔しさを乗り越え今がある。一つでも多く勝ってみんなで校歌を歌いたい」と話した。 【おめでとう 出場32校の一覧はこちら】 近年着実に力をつけ、昨秋の四国大会では、帝京第五(愛媛1位)などを破ってベスト4入りと躍進した。投打の柱で、兄も富岡西でエースだった浮橋幸太投手(2年)は「今までの先輩方の熱い思いを背負って戦いたい」と意気込んだ。 地元の阿南市も祝福ムード一色。人口が減少する中で「野球のまち」を掲げ、全国の自治体で唯一「野球のまち推進課」を置く。市は野球チームの合宿誘致や一般向け野球観光ツアーを企画。子供たちのプレー環境整備のため、屋内施設の無料貸し出しや野球教室の誘致などに取り組む。同課の田上重之推進監(66)は「一つの目標が達成できた。富岡西の出場をきっかけに、野球を盛り上げるユニークな街があることを知ってほしい」と声を弾ませた。【岩本桜】