最高額は誰だ! U-23日本代表、市場価値ランキング11~20位。パリ五輪を目指す日本期待の才能たち
日本サッカー協会(JFA)は4日、AFC U-23アジアカップ カタール2024に臨むU-23日本代表のメンバーを発表した。その中で最も市場価値が高いのは誰なのか。データサイト『transfermarkt』が算出したデータをもとに市場価値ランキングを紹介する。※市場価値は4月22日時点、金額が並んだ場合はサイトに準拠。
20位:山田大樹 生年月日:2002年1月8日 市場価値:15万ユーロ(約2100万円) 所属クラブ:鹿島アントラーズ 2024リーグ戦成績:0試合0失点 鹿島アントラーズ所属の山田大樹は、昨年行われたアジア競技大会以来となる代表招集となった。 山田は鹿島アントラーズにジュニア時代から在籍しており、トップチームに昇格した2020年にJ1初出場も記録している。ただ、鹿島は山田の他にも多数のGKを抱えており、同選手はGK4番手という位置づけに甘んじていた。2023年にレンタル移籍で加入したファジアーノ岡山でもポジション争いに敗れ、鹿島に復帰した今季もここまでリーグ戦出場なしと、出場数をあまり伸ばせていないのが現実だ。 そんな山田は、190cmという長身を活かしたハイボール処理と正確なポジショニングセンスが光るGKだ。その点が評価され、U-15日本代表、U-16日本代表など世代別代表には何度も招集されてきた。上記の通り今季は出場機会に恵まれておらず、3月シリーズも招集外だったため、今回のアジアカップメンバー選出はサプライズと言ったところだ。 今回U-23アジアカップに招集されたGKには小久保玲央ブライアンと野澤大志ブランドンがおり、山田は第3GKの位置づけになる。出番があるかは分からないが、プレー面でもマインドの面でもチーム全体を支えるような動きを期待したい。
19位:高井幸大 生年月日:2004年9月4日 市場価値:25万ユーロ(約3500万円) 所属クラブ:川崎フロンターレ 2024リーグ戦成績:5試合0ゴール0アシスト 高卒2年目のCB高井幸大が、堂々のU-23代表招集だ。同選手の市場価値は25万ユーロ(約3500万円)となっている。 川崎フロンターレのアカデミー出身である高井は、17歳でトップチームへと昇格。2023年は退団した谷口彰悟や負傷離脱していたジェジエウの代役として先発出場の機会が激増し、最終的にはリーグ戦14試合に出場。今季もフロンターレのレギュラーとして5試合に出場し、昨季よりレベルアップしたプレーを随所に見せている。 体格面でもサッカーIQ面でも高井には非凡なものがある。192cmを誇るそのフィジカルは相手FWにとって脅威であり、昨季の空中戦勝率は65%にまで上った(データサイト『Sofascore』参照)。そこに、フロンターレ仕込みのサッカーIQが加わる。雑なクリアで逃げることなく相手のプレスをかわし、そこからビルドアップを展開していくことができる。最終ラインから持ち運んでパスを散らす動きは攻撃の起点となっている。 体の線の細さなど課題は残るものの、ここまでの体格を備えた足元に優れるCBは貴重である。今回のU-23アジアカップで一気に名を挙げ、Jリーグ屈指のCB、海外でも通用するCBに成長してほしい。