24万株氏の資産は約2.4億円

　2024年3月4日発売の「日経トレンディ2024年4月号」では、「お金を稼ぐ＆増やす方法」を特集。億り人の仲間入りを果たした、24万株氏が重点を置く株式投資先の一つが、含み資産を保有している「資産バリュー株」だ。例えば、時価総額は100億円なのに、200億円の価値がある土地を持っているような企業が狙い目だという。 ※日経トレンディ2024年4月号より。詳しくは本誌参照 【24万株氏】 投資歴約14年。会社員としても働く兼業投資家。2010年にリーマンショックと円高を好機と見て、アップル株を購入して株式投資を開始。日本通信を計24万株購入し、その後株価が急騰したことで億り人に。目標資産額は4億円 　通信業界に詳しかったことから、MVNO事業などを展開する日本通信（東プ・9424）の将来性に着目。集中投資を開始し、2014年までの約3年間で「計24万株」を購入。平均購入単価64円から、14年7月に株価が1268円まで急騰したことで一躍、億り人の仲間入りを果たしたのが、24万株氏だ。 　同氏が重点を置く株式投資先の一つが、含み資産を保有している「資産バリュー株」だ。例えば、時価総額は100億円なのに、200億円の価値がある土地を持っているような企業が狙い目だという。24万株氏は、「こうした企業は、株主還元に消極的で今は人気がないものの、今後株主還元を強化するポテンシャルはあると判断できる。ここから大きく値下がりする可能性は低いとも言えるので、NISAの成長投資枠で買うにも向く銘柄」と説明する。 　銘柄選定の軸はPBR。0.7倍以下が目安で、望ましいのは0.5倍前後。さらに、自己資本比率が同業他社より高いことと、BPS（1株当たり純資産）が年々増えていることも合わせて検討しているという。中期経営計画などで、将来的な増配意向を示している銘柄はなおよい。これらを踏まえ、カナレ電気（東ス・5819）や新日本建設（東プ・1879）を注目候補に挙げる。