【東京女子】プリプリ王者渡辺未詩がザッカーにリベンジして5度目防衛「山下さんの10回に」
<東京女子プロレス:大阪大会>◇16日◇エディオンアリーナ大阪第2競技場 メインイベント(第8試合)でプリンセス・オブ・プリンセス王座戦(30分一本勝負)が行われ、王者・渡辺未詩(みう、25)が15分38秒、ティアドロップ(相手を肩に担ぎ、後方に倒れ込みつつ顔面から落とすその場式の変形フラップジャック)で挑戦者ザラ・ザッカー(22)を仕留め、5度目の防衛に成功した。 渡辺は開始直後からショルダータックルのぶつかり合いでザッカーを上回る気迫を見せる。しかし場外でストンピング、逆水平チョップを浴びると、試合の流れはザッカーに。渡辺はリングに戻っても相手のパワフルな攻撃に苦戦。エルボー、延髄斬り、ジャーマンスープレックス、ラリアットなどを次々に浴び、3カウント寸前に追い込まれた。 それでもなんとか踏ん張り、相手のラリアットを一度は胸で受け、2度目は両腕で防いでから、バッティング式ダブル・スレッジ・ハンマーの3連発。さらに投球フォームのように振りかぶってのレーザービームをザッカーの胸にお見舞いした。そして最後はティアドロップで押さえ込んだ。 渡辺は8月の「第11回東京プリンセスカップ」2回戦で敗れるなど苦杯を喫してきたザッカーにリベンジしての5度目防衛。試合後のマイクでは「私は夏のトーナメントでザラに負けて。先週もシアトルに行ったんですけど、またザラ成長してて負けてしまって。今回ザラがまた東京、さらに大阪までやってくるっていう勢い、めちゃ怖かったんですけど、ザラみたいなすごい才能あふれる人と試合ができて楽しかったし、防衛できてうれしいです!」とよろこんだ。 さらにバックステージでは「東京女子のこのベルト、最多防衛は山下(実優)さんが10回してるんですよ、2018年に。それの次に5回目が多いんです。なので、その10回の記録に近づくくらい、もっともっと6回、7回とずっとずっと防衛し続けて、日本中いろんな、世界中いろんな人に防衛戦、見届けてもらいたいなと思いました」と山下の防衛記録への挑戦も口にした。