【MLB】マリナーズが今季途中加入のロブレスと契約延長 2年975万ドル+出来高+球団オプション1年
日本時間8月13日、マリナーズはビクター・ロブレスと2026年までの2年契約を結んだことを発表した。2年間の総額は975万ドルであることが報じられており、そのなかには125万ドルの契約ボーナスが含まれているという。また、1シーズンあたり100万ドル、2年間合計200万ドルの出来高が設けられており、1シーズン500打席出場で50万ドル、600打席出場で50万ドルを得られるようだ。さらに、2027年シーズンの契約は年俸900万ドルの球団オプションとなっており、ロブレスは3年間の総額で2000万ドル以上を得る可能性がある。 現在27歳のロブレスはドミニカ共和国出身で、2013年7月にナショナルズと契約。球界有数のトップ・プロスペクトとして期待され、2019年には自己最多の17本塁打&28盗塁をマークして球団史上初のワールドシリーズ制覇に貢献したが、それ以降は故障や不振で期待を裏切るシーズンが続き、今年6月に解雇された。解雇から3日後にマリナーズと契約し、ここまで42試合に出場して打率.303、3本塁打、8打点、12盗塁、OPS.821の好成績をマーク。今季終了後にFAとなる予定だったが、移籍後の活躍が評価され、2年契約を得ることになった。 1シーズン500打席(と600打席)の出来高を設けていることから考えると、マリナーズはロブレスを外野のレギュラー格で起用する方針だと思われる。トレード・デッドラインで獲得したランディ・アロザレーナも2026年シーズンまで保有できるため、マリナーズの外野は左翼アロザレーナ、中堅フリオ・ロドリゲス、右翼ロブレスが基本の布陣となるだろう。ロブレスの2年975万ドルという契約は、ロブレスが控え外野手程度の働きにとどまったとしても決して高くないため、マリナーズにとってリスクの小さい契約になったと言える。 加入してまだ2ヶ月ほどしか経っていないが、戦力としてだけでなく、チームの盛り上げ役としても不可欠な存在となっているロブレス。マリナーズはロブレスを引き留めるために、シーズン終了後のFAを待たずに動いた形となった。