環境省、除染土を道路に再利用 中間貯蔵施設で実証事業
環境省は7日、東京電力福島第1原発事故に伴う除染廃棄物の中間貯蔵施設(同県双葉町、大熊町)で、除染で出た土を盛り土に使った道路を報道陣に公開した。放射性物質濃度が基準を下回った除染土は公共工事などで再利用する方針で、施設内で実証事業を続けている。 実証事業は昨年10月に大熊町側で開始した。長さ50メートルの道路の土台部分に、除染土2700立方メートルを使用。汚染されていない土で覆い、路面部分を舗装した。浸透した雨水や放射線量を監視し、大型車を走らせて強度も確認する。この日の空間放射線量は毎時0.16マイクロシーベルト前後で周辺と同じだった。