「感謝の気持ち込めて」 長野県飯田創造館 所蔵作品展始まる
本年度末に閉館する長野県飯田市小伝馬町の県飯田創造館で、「所蔵作品展Ⅰ」が始まった。作者や地域住民から寄せられたものなど、同館の作品所蔵数は100余点。「感謝の気持ちを込めて」と題し、定期的に展示の入れ替えを行いながら閉館まで並べる。 同館は1979(昭和54)年に開館。当初から廊下や階段踊り場の壁面に絵画などを展示してきたものの、スペースに限りがあるため全てを並べることはできなかった。閉館を年度末に控え「多くの人に作品を見てもらおう」と初めて企画した。 Ⅰ期では、塑像や書、陶芸など31点を並べている。自主事業の水墨画講習会の講師を1988~93年まで務めた故片桐白登さんの「竹」や、泰阜村出身の彫刻家倉澤興世作のブロンズなどが並んでいる。 会場には「思い出のポスト」を設置。来館者が自由に創造館への思いをつづって投函できるようにしている。 山下武喜館長は「多くの方から寄せていただいた立派な作品を見てもらいたい。作品鑑賞を通して生活の潤いになれば」と呼び掛けている。 無料。水曜休館。午前9時~午後5時。