日本での存在感を高める「パンドラ」 “フル“ジュエリーブランドへの進化を担う2人が大切にする自己表現と包摂性
世界100カ国以上で販売されているデンマーク発のジュエリーブランド「パンドラ(PANDORA)」が、日本での存在感を高めている。日本上陸自体は2011年だが、今年に入ってからは出店を加速。渋谷センター街や名古屋栄、京都河原町の路面店をはじめ、関東圏と関西圏を中心に29店舗をオープンし、今後も全国での店舗網拡大を計画している。また10月24日には、グローバルアンバサダーに就任した韓国の5人組ガールズグループ、レッドベルベット(Red Velvet)を迎えたVIP限定のライブイベントを大阪で開催した。 【画像】日本での存在感を高める「パンドラ」 “フル“ジュエリーブランドへの進化を担う2人が大切にする自己表現と包摂性
そんな「パンドラ」は現在、自由にカスタムできるアイコニックなチャームブレスレットだけでなく、フルラインアップのジュエリーブランドとしての認知を高めるために取り組んでいる。その一翼を担うのが、17年に就任したフランチェスコ・テルッツォ(Francesco Terzo)&A.フィリッポ・フィカレリ(A. Filippo Ficarelli)=シニア・バイスプレジデント(SVP)兼クリエイティブ・ディレクターだ。20年以上デュオとして活動し、現在はコペンハーゲンとミラノを行き来する2人に、ブランドにもたらした変化やジュエリーに対する考えを聞いた。
表現するのは、あらゆる形の愛
WWD:クリエイティブ・ディレクターに就任してから約8年になるが、「パンドラ」のジュエリーとどのように向き合い、変化をもたらしてきたか?
A.フィリッポ・フィカレリ「パンドラ」SVP兼クリエイティブ・ディレクター(以下、フィカレリ):就任当時から、私たちのミッションは「パンドラ」を“フル“ジュエリーブランドへと変えること。象徴的なチャームブレスレットの背景にある“パーソナライズ“や”自己表現“というアイデアを幅広いジュエリーを通して表現することに取り組んでいる。また、ジュエリーは素晴らしい業界だが、伝統的な慣習も多く、“ロマンチックな愛“や”女性への贈り物“といった特定の文脈で捉えられがち。そこに、現代的で新しい視点を持ち込んだ。