石破氏「参院選は始まってから風が変わることがある」
自民党の石破茂元幹事長は10日、党大会で安倍晋三首相(党総裁)が今夏の参院選を「厳しい選挙になる」と述べたことに関し、「参院選は特に、選挙が始まってから風が変わることがある。今までそういう選挙を何度も経験してきた。自民党の支持率が高いから大丈夫という思いは持つべきではない」と述べた。党大会後に記者団の取材に答えた。 【写真】安倍首相「悪夢の民主党政権が誕生」亥年参院選を振り返り結束訴え その上で、安倍首相が「民主党政権のような時代に戻すわけにはいかない」と演説したことに絡み、「『あの民主党に比べればいいでしょ』という、過去に終わった政権のことを引き合いに出して自分たちが正しいというやり方は私は危ないと思う。じゃあ実質賃金はどうなったのか。企業の利益が史上最高と言われる中で実質賃金は史上最高になったのか。国民一人ひとりの実感と自民党の言っていることが乖離を起こさないようにしていかないといけない」と指摘した。 甘利明選対委員長は、衆参ダブル選について記者から問われ、「安倍総裁の気持ちの中にダブル選はみじんもないというところ。選対委員長としては、野党が選挙のためだけの野合をするならば、総裁が採用するかは分からないが、あらゆる手段を取ると提案する責務がある」との見解を示した。