「1/24 フィアット アバルト 695 SS」レビュー
6月22日にタミヤから「1/24 フィアット アバルト 695 SS」が発売された。本製品は2月に発売した「1/24 フィアット 500F」と外装は似ているが、ワイパーやドアミラー、シート、そしてエンジンの形状が異なる。実車において「フィアット500」そのものと最も違うエンジンはカルロ・アバルトという技術者がチューンしたもので、排気量を拡大、スポーツカーのような走りを意識したという。 【画像】実際に塗装まで済ませるとこうなる 今回は実際に「1/24 フィアット アバルト 695 SS」を組み立て、スプレーを使って簡単に塗装してみる。白い成形色そのままで飾るのもいいが、みなさんが思う「フィアット500」の色は何色だろうか? ■ 輝くメッキがまぶしい4枚のランナー では本製品のランナーをチェックしよう。本製品にはクリーム色に近いオフホワイトのランナー2枚が主なパーツで、各部に輝く銀メッキのパーツを配し、タイヤはゴム製の溝が切られたものだ。クリアパーツで各部ライトやウィンドウを表現する。 真っ白なキャンバスのようなパーツが並び、特に車体や車台のパーツが一体化して大きいのが面白い。この車台パーツに内装やエンジンを組み付けていくのだが、このまま組み立てても、塗装しながら組み立てるのも楽しそうだ。今回はまず塗装せずに組み立ててみて、その後外装を塗装してみる。次項で組み立てていこう。 ■ 計器やペダルなど細かい内装、19ものパーツ構成のエンジンを組み上げるのが最高 実際に「1/24 フィアット アバルト 695 SS」を組み立てる。組み立てにはタミヤが販売しているタミヤセメント、タミヤセメント(流し込みタイプ)、セメダインの「ハイグレード模型用」を使用した。「ハイグレード模型用」はクリアパーツの接着用で、剥がしやすいので仮止めに有効だ。 まずはエンジンを組み立てる。19パーツというリッチな構成でカルロ・アバルト氏がチューンした2気筒のエンジンを組み立てるが、エンジンのサイズに対して小さそうなマフラーやコンパクトなトランスミッションが組み合わさった様子を見られる。 ここから車台の組み立てに入る。まずは車台にエンジンを取り付け、そこからタイヤ、内装と進む。動画やアニメでしか見たことのないマシンの解像度が、どんどん上がっていく。 内装は計器やペダル、シフトレバー、サイドブレーキまで細かく造形されている。前部シートはバケットシートで、内部からウィンドウを操作するハンドルも確認できる。 ここから車体にメッキパーツ、クリアパーツなどを組み付けていく。今回はまず「ハイグレード模型用」で仮止めして組み上がりを確認する。 これで素組みが完了。同じスケールの「1/24 キャンパスフレンズセットII」がたまたま模型店に並んでいたので、買って組み立てて並べてみる。そうするとフィアットがどれだけ小柄なのかが分かりやすくなった。調べてみると「フィアット500」は小柄なため小回りが利き、狭路の走行も得意だったようだ。乗ると狭そうだが、こんなに可愛らしい車両が街を走っていた時代を見てみたくなった。
HOBBY Watch,今藤祐馬
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