カフェイン錠で効率化アップ!?

眠気覚ましや頭をスッキリさせたくて、コーヒーやエナジードリンクを飲む人もいるだろう。しかし、カフェインの過剰摂取には要注意！今回は「仕事に集中できる」とカフェイン錠を服用していた、三森みさ(@mimorimisa)さんの実体験「カフェイン依存症」を紹介する。カフェイン摂取を止めただけで身体が鉛のように重くなったり、寝ても寝ても眠い…そんな離脱症状にも苦しんだ経験談が赤裸々に描かれている。※本作にあるカフェインの効果については、作者の体験談であり、医学的な見解ではありません。 【漫画】本編を読む 「だらしない夫じゃなくて依存症でした」「母のお酒をやめさせたい」などの著者、三森みささん。実話をベースにアルコール依存やカフェイン依存、ゲーム依存症などの啓発漫画を描く。難しいといわれる「依存症」を乗り越えるまでのリアルな実態を描き、大きな反響を集めている。今回は、X(旧Twitter)で大きな反響を集めたカフェイン依存の話。 ■一見効率アップしたように見えるけれど、実はもやもやしている時間が長い 元々コーヒーを飲むことで、カフェインの効果を実感していた三森さん。ただ、コーヒーが好きなわけではなく無駄に寝落ちしてしまうため、効率化アップのために飲んでいた。 「当時慢性的に体調が悪く、何時間寝ても眠いという症状に悩まされていました。もちろん夜に肉体労働をしていて疲れていたのもあったと思います。昼間に絵を描く仕事に向けて努力する時間を作りたいといろいろ試行錯誤してるうちに、カフェイン錠剤にたどり着いてしまったという形です(三森さん)」調べてみると、カフェインの錠剤が販売されている。1錠でコーヒー3杯分のカフェインを摂取できるため、これは自分に向いているかもと購入した。 服用期間は「確か1年にも満たなかったと思います」と言う三森さん。ただ、依存しないように、連続して飲まないなど、服用のルールをしっかり守っていた。 作業効率もアップし、錠剤の効果を実感していた。しかし、ある日を境に頭の中がざわざわしたり、体がだるくなった。単なる体調不良や運動不足かと思い、生活改善のためにいろいろなことを試した。これがカフェイン依存の離脱症状だと気づくのは、もう少し後になってからである。 「漫画に描いたように離脱症状がすでに出ていたところから、引越し作業や仕事が重なって、どんどん依存が加速してどうしようもなくなっていきました(三森さん)」 連続服用していると錠剤なしでは生活ができない状態になった。いよいよ「ヤバい」と自覚し、予定が空いていた日を見計らって、カフェインの服用をやめた。すると、翌日から強烈な眠気で、起き上がれなくなる離脱症状に襲われた。 そこからカフェインを離脱するまでに丸4日を要した。その間はひたすら眠るだけ。辛い離脱症状を体験して「思っていた以上にカフェインって恐ろしいんだなと思いました。一方で、ふとした時に使いたいと思うときがあります。仕事が忙しいときなんかそうですね。でも、漫画をたまに見返すと、使ってる当時はうまく使えてると思っていたのだけれど、結局頭の中がざわざわしたり、不眠症になって返って逆効果なんですよね。なので、そのことを忘れずにいたいと思います(三森さん)」 本作は前・中・後編の3部作。前編を読むと「カフェイン、便利でいいな」と思われがちだが、最後まで読むと、離脱症状の怖さに「やっぱりやめとこう」という人が後を絶たない。「危険性を知らず軽い気持ちで飲んでしまう人も多いと思うので、貴重な体験談」「漫画を読めてよかったと大変感謝」とコメント欄にもカフェインの怖さを知って多くの声が届いた。 カフェインはコーヒーのほか、お茶や紅茶、ココア、エナジードリンクや清涼飲料水にも含まれている。飲み過ぎは体にも影響を及ぼすので、気をつけたいものだ。 取材協力：三森みさ(@mimorimisa)