「これまで通り、自分が好きなことをやっていきたいと思っています」

今後の展望を語るデスペラード

「新たな挑戦と展望」 ――他団体との交流について、どう考えていますか？ 「他団体との交流は、プロレス界全体を盛り上げるために重要だと思います。例えば、平田一喜さんとヒロムとの10年以上にわたる繋がりは、見ているファンもワクワクしたと思います。特に印象に残っているのは、『目隠し乳隠しデスマッチ』です。彼らの試合は芸術性が高く、僕には真似できないスタイルですが、そうした試合がファンを引きつけるのは間違いありません。他団体との交流が増えることで、新日本プロレスにとってもファンにとっても新たな魅力を生み出すと思います。」 ――異文化との交流、今後の展望は？ 「例えば、スターダムのスターライト・キッド選手や鈴季すず選手とは、ぜひ何かやりたいと思っています。彼女たちとの対戦やタッグマッチは“ドリームマッチ”になるでしょう。個人的には、ワンピースを着ることにも全く抵抗はないので（笑）、どんな形でも面白い試合を提供したいですね。また、ヒロムがプロデュースした“ジュニアオールスター”のような大会も興味深いです。ただ、彼の目指す方向性と僕の考えは少し異なります。ヒロムは“ジュニアの地位向上”を目指していますが、僕の場合は純粋に自分がやりたい相手とだけ試合をしたいというスタンスです。それでも、彼が提示する新しい視点には興味がありますし、それがプロレス界全体の活性化に繋がるのであれば、ぜひ協力したいと思っています。」 ――デスマッチや異なるスタイルへの挑戦についてはどうお考えですか？ 「デスマッチは僕にとって非日常的なもので、想像するだけでも刺激的です。ただ、自分のキャラクターやイメージを壊すような試合は控えたいと思っています。それでも、新しい挑戦がプロレス界全体の発展に繋がるのであれば、ぜひ前向きに検討したいですね。」 ――2025年の目標やビジョンについて、どのように考えていますか？ 「特に“2025年だからこうする”というのはないんです。ただ、これまで通り、自分が好きなことをやっていきたいと思っています。とはいえ、新日本プロレス所属の選手として、やはり責任は感じています。ジュニアの選手たちがもっと大きな声で、大きなアクションを起こしてほしいと思っています。まだベルトを巻いたことがない選手たちには、ぜひそのチャンスを掴んでほしい。例えば藤田選手は最年少でタイトルを取りたいと公言しています。実際、タッグリーグで優勝するなど、結果を残してきています。彼にはぜひ実現してほしいですね。そして、最近修行を終えて帰ってきた大岩選手にも期待しています。彼が持ち帰った経験をどのようにリングで表現していくのか、非常に楽しみです。また、NOAHのHAYATA選手とは、再びガッチリとした試合をしたいと思っています。スーパージュニアにHAYATA選手が参戦した際、多くの“夢のカード”が実現しました。その時の悔しさが、今でも心に残っています。」 「東京ドーム大会へ向けてのメッセージ」 ――東京ドーム大会に向けた意気込みをお願いします。 「2025年1月4日は、これまでの新日本ジュニアの歴史を越える試合をしたいと思っています。そして、ファンの皆さんが求める試合を全力で届けることが、自分に課せられた使命だと思っています。DOUKI選手との一戦をぜひ楽しみにしてください。」 ――ファンに向けたメッセージをお願いします。 「年始の東京ドーム大会は新日本プロレスの最大規模の興行です。正直なところ、あの広い空間は、最前列でも距離があるので、僕自身は苦手な部分もあります（笑）。でも、その場に来てくれるファンの皆さんにとっては“お祭り”です。だからこそ、期待を超える試合をお見せして、満足して帰っていただきたいと思っています。 1月5日の大会では、アメリカやメキシコからの選手も多く参戦します。まだ全カードは発表されていないようですが、様々なスタイルの試合が見られるはずです。その中で“こいつ面白いな”と思ってもらえる選手が一人でもいれば、それで十分です。 さらに、プロレスの魅力をもっと多くの人に伝えるために、舞台や異文化交流にも挑戦しています。例えば、先日出演した「戦隊大失格 ザ・ショー」や12月25日に出演する舞台「カタシロ」をきっかけにで興味を持ってくれた方が、一人でもプロレスに足を運んでくれたら、それはとても嬉しいことです。逆に、プロレスを観ている方が舞台にも興味を持つような相互交流ができれば最高ですね。」 ――2025年もエル・デスペラード選手の活躍に期待しています。ありがとうございました。 インタビュアー：山口義徳（プロレスTODAY総監督） 『JR東海 推し旅　Presents WRESTLE KINGDOM 19 in 東京ドーム』 日時：2025年1月4日 (土) 14:45開場17:00開始 会場：東京・東京ドーム ▼第6試合 60分1本勝負 IWGPジュニアヘビー級選手権試合 ＜第97代チャンピオン＞DOUKI vs ＜チャレンジャー＞エル・デスペラード ※5度目の防衛戦