“路線重複”の解消を バス路線再編へ 「広島モデル」実証運行
経営状況の悪化により維持が危ぶまれる広島市内のバス路線で、再編に向けた実証運行が始まりました。 斉藤俊幸記者「緑色・広電バスの車庫ですが今入ってきたのは赤色・広島バスの車両です。路線再編に向けた実証運行が始まっています」 今回の実証運行では安佐北区を出発した「広島バス」が東区の温品や府中町の大須まで運行し、市内中心部に向かう利用者はそこから「広島電鉄のバス」に乗り換えます。 これまで温品から広島バスセンターまでの区間は2社が重複して運行していたため、これにより「広島電鉄のバス」に一本化されることになります。 一方で「広島バス」はこれまで2時間に1本程度の運行で空白時間帯があった安佐北区小河原からの区間を1時間に1本程度に増便し、利便性を向上させる狙いです。 市内の路線バスは運行の効率化などが課題となっていて、路線維持のため広島市が主導してバスの共同運営を行う「広島モデル」の取り組みを進めています。 広島市 バス事業再構築担当 山本陽明課長「現状のままで(路線バスが)維持できる状況ではない中で、あらゆる取り組みを進めながら利便性と事業者の効率性の両立を図りたい」 この実証運行は12月28日まで行われ、来年度からの本格運行を目指すということです。