県内6地点で今年の最高気温を更新…まちの“理容店”を暑さしのぐ避難場所に!愛媛でも進む「クールシェア」
きょう県内では高気圧に覆われ6つの地点で今年の最高気温を更新し、暑い一日となりました。週末にかけさらに気温の上昇が予想される中、松山市では意外な場所で涼しく過ごせるよう準備が進んでいました。 高気圧に覆われ強い日差しが照り付けたきょうの県内。真夏日一歩手前の29.8℃を観測した松山では、半袖の人や日傘などで日差し対策をする人の姿が見られました。 一方、30.3℃と今年の最高気温を更新した大洲の中心部にある公園では…強い日差しが照り付ける中、水分補給をしながら楽しそうに遊ぶ姿が見られました。 真夏のような暑さとなった今日の県内。最高気温は鬼北町近永で30.6℃、西予市宇和で30.5℃など15地点のうち4地点で真夏日に。久万高原町久万や今治など6地点で今年最も暑い一日となりました。 しかし、暑さはこれにとどまらず…ウェザーニューズによるとあすの最高気温は新居浜で30℃、松山などで29℃のほか、あさっては新居浜と宇和島で30℃など週末にかけて体にこたえる暑さが続きます。
暑い日が続くと心配なのが、熱中症です。松山市消防局が発表した去年の熱中症による救急搬送の件数をみると…6月は前の月の3倍に増加しています。そんな熱中症から地域の人たちを守ろうという取り組みが、愛媛でもスタートしようとしています。 松山市内の理容店に届いたというのが、「クールシェア」と書かれたチラシとステッカー。 「クールシェア」とは、夏の時期にショッピングモールや公共施設などの涼しい場所をみんなでシェアし、立ち寄ることができるようにすることで、外出時の熱中症予防につなげようという環境省の取り組みです しかしなぜ、まちの”床屋”さんがクールシェアなのでしょうか? 全国理容生活衛生同業組合連合会 大森利夫理事長: 「私ども、まちの隅々にある理容が、なんとかこのクールシェアに取り組むことができないか。クーラーも全店ある。ちょっとした試みでずいぶん地域の方々の命を守ることができるのではないか」 全国各地におよそ3万7000ある理容店が熱中症特別警戒アラートが出た際などに子どもやお年寄りの避難場所、”シェルター”になるのです。 県理容生活衛生同業組合 家森友昭 古町支部長: 「涼しい場所に案内する。まず待合に、こちらだが待合に座っていただいて汗が引くまで休んでいただく」
休憩中は、水分の提供に濡らしたおしぼりやタオルで体を冷やしてもらうといいます。 家森支部長: 「タオルは何枚でもある。すぐ準備できるもの。こういうアメも準備している」 さらに、症状によっては店を出た後も、同意のもと本人と連絡を取り合い、様子を確認。県理容生活衛生同業組合では、加盟する県内およそ550の理容店で、順次クールシェアをスタートすることにしています。 家森支部長: 「(理容店は)地域密着型が多いと思うので、普段心掛けていることを、ちょっと気をつけてやるだけ。危ないなと思ったら、ぜひ声をかけて入ってきてもらえるようなシェルターになりたい」