敦賀原発2号機の審査不合格、正式決定 原子力規制委発足後で初
原子力規制委員会は11月13日、日本原子力発電が再稼働を目指している敦賀原発2号機(福井県敦賀市)の審査不合格を正式決定した。 すでに8月、審査不合格とする「審査書」案を了承しており、一般から意見を公募していた。不合格は2012年の規制委発足後初めてで、敦賀2号機は再稼働できなくなる。規制委事務局によると282件の意見が寄せられた。 審査書案によると、原子炉建屋から北約300メートルにある「K断層」が活断層で、建屋直下まで延びている可能性が否定できないと判断。活断層の上に原子炉など重要施設を設置してはならないと定めた新基準に適合しないと結論付けた。原電は15年に審査を申請したが、資料の不備や原電によるデータの無断書き換えなどを受け、審査は2度中断。昨年8月の補正申請を受け、K断層に論点を絞って審査した。
福井新聞社