退職時に消化しきれていない有給休暇。会社に買い取ってもらうことはできる?
有給休暇の消化は計画的に
有給休暇の買い取りは、基本的に会社と労働者による話し合いで決定します。しかし、労働者にとって会社との話し合いはハードルが高く、面倒に感じる方も少なくありません。退職時に煩雑な話し合いや手続きが発生することもあるため、有給休暇は計画的に消化しておきましょう。 また、退職日付近にまとまって有給休暇を取得することが難しい場合もあります。会社の繁忙期と退職日が重なってしまった場合は、なおさらです。転職活動に使うなど、有給休暇は繁忙期を避けて、日常的に使うように意識しておきましょう。 有給休暇を使い切るためには、最終出勤日も重要です。退職日から残りの有給休暇日数を逆算し、全ての有給休暇を消化できるように最終出勤日を調整しましょう。最終出勤日がずれないように、引き継ぎなどの必要業務を計画的に進めることも肝心です。
制度があれば、退職時なら有給休暇の買い取りは可能
退職時に未消化となっている有給休暇について、会社側が買い取りをしてもしなくても法的に問題ありません。つまり、有給休暇の買い取りは必ず実施されるわけではなく、就業規則にないかぎり、消滅する有給消化の買い取りは会社側の義務ではないのです。また、退職後では有給休暇はすでに消滅しているため、買い取ってもらうことはできないでしょう。 基本的に、有給休暇の買い取りは労働者と会社による話し合いで決定するものです。煩雑な手続きや手間がかかることも少なくないため、有給休暇は計画的に消化しておくことが望ましいでしょう。 出典 デジタル庁 e-GOV法令検索 労働基準法 第三十九条 厚生労働省 東京労働局 しっかりマスター 労働基準法 -有給休暇編- 厚生労働省 鹿児島労働局 Q8 年次有給休暇の買上げをしても法律違反にはなりませんか。 厚生労働省 長野労働局 年次有給休暇に関する相談 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部