大分がカスハラ事案撲滅に向けて声明「決して正当化できない」 人格否定横断幕、SNS上の名誉棄損行為を問題視 | Jリーグ
【国内サッカー 最新ニュース】大分トリニータは11月27日、「【重要】カスタマーハラスメント事案に対する意見・対応について」と題した声明文をクラブ公式サイト上で発表した。 大分は、カスタマーハラスメント事案に対して毅然とした態度で臨む模様だ。 大分のクラブ公式サイトは「いつも大分トリニータにご支援ご声援をいただき、心から感謝申し上げます」と書き出し、次のように続けた。 「さて、当クラブとしてファン・サポーターの皆様と良好な信頼関係を維持していくため、その指針の一つとして2024年3月に『カスタマーハラスメントに関する当クラブの考え方』(以下『当クラブ指針』という)をお示ししたところです」 「しかしながら、11月3日のホーム最終戦において、特定の個人を侮辱し人格を否定するような横断幕が掲示されました。これは、明らかに当クラブ指針における『カスタマーハラスメントに該当する行為』として掲げている『監督、選手、従業員に対する侮辱的発言・文章』及び『監督、選手、従業員の人格の否定や名誉を棄損する発言・文章』であり、大分トリニータを愛するあまりの行動とはいえ、決して正当化できる内容ではありません。サッカー観戦を楽しみにご来場ただいたお客様が多数いる中、特に、サッカーを通じて大分の子供たちの健全育成にも貢献したいという思いも込めて開催している試合会場において、不適切な内容の横断幕を掲示することは、決して看過できる行為ではありません。誠に遺憾であり、当クラブとしては、二度と同様の行為が行われないよう切に願っています」 「今後、同様の行為が行われた場合は、横断幕の撤去及び当該横断幕掲示に係った者の試合会場入場禁止等の措置を取らざるを得ないと考えています」 「また、SNS上にも、当クラブの選手や社員に対し名誉を棄損する書き込みが見受けられます。名誉棄損罪の成立要件は、その内容が事実又は虚偽かは問われないとされており、真偽にかかわらず当クラブ関係者を貶める内容は当該罪に該当しうるものであり、かつ明らかに当クラブ指針における『カスタマーハラスメントに該当する行為』として挙げている『監督、選手、従業員の人格の否定や名誉を棄損する発言・文章』及び『SNSやインターネット上での誹謗中傷』にあたるものと判断します。心当たりのある方は早急に該当の書き込みを削除していただきますとともに、個人の人格否定や名誉棄損にならないようご配慮の上でSNSのやりとりをお楽しみいただければと存じます」 「なお、今後は、書き込まれた内容によっては、法的措置を含めた対応を行う場合があることを申し添えます」 「このお知らせは、カスタマーハラスメント撲滅に向けて当クラブの考え方や対応方針を改めてご理解いただくためのものです。今後とも、当クラブの運営がファン・サポーターの皆様との信頼関係に基づいて適切に行われますよう心掛けてまいりますので、引き続きご支援ご声援を賜りますよう宜しくお願い申し上げます」 今季、大分は明治安田J2リーグ開幕前から主力選手の負傷が続出。第14節以降は9試合未勝利に陥り、J2残留争いに巻き込まれた。最終的にチームは16位でシーズンフィニッシュ。苦しい1年を終え、来季にJ1昇格への夢を託す。