ISW「ロシア、北朝鮮軍の独立部隊の代わりに自国軍の統合を試みている」
ロシアに派兵された北朝鮮軍がウクライナ軍と初めて交戦したことが確認された中、ロシア軍が北朝鮮軍兵力を独立部隊に編成する代わりに、自国部隊に統合を試みているという分析が提起された。 米シンクタンク戦争研究所(ISW)は5日(現地時間)、ウクライナ戦争分析報告書で、初の交戦情況をもとに、ロシアに派兵された北朝鮮軍の編制と指揮体系を分析し、このように伝えた。 ISWは、交戦に参加した北朝鮮軍がロシアの軍服を着てロシア内の少数民族部隊員に偽装しており、正確な被害規模の把握が難しいというウクライナ当局の言葉に注目した。 ウクライナのルステム・ウメロウ国防相は5日、KBSとのインタビューで、北朝鮮軍がブリヤート人に偽装してロシア軍と混ざっているため、初期戦闘で死傷者を迅速に確認することは難しいと明らかにしていた。 ブリヤート人はモンゴル北部のロシア領自治共和国に住む原住民だ。 これに先立ち、ウクライナのセルギー・キスリツァ国連大使も先月20日、国連安全保障理事会会議で、「北朝鮮兵力がロシア軍服を着て、ロシア軍内に編成された少数民族部隊に混ざっている」と話したことがある。 ISWは「これはロシア軍がロシア指揮の下で戦闘を行う別途の北朝鮮部隊を維持する代わりに、ロシア部隊の構造に北朝鮮の戦闘力を統合しようと試みていることを示唆する」と指摘した。 ウクライナ側は、クルスク州に集結した北朝鮮軍約1万人に加え、ロシア極東地方で訓練中の北朝鮮軍兵力が数週間以内に戦場に追加配置されるものとみている。 ISWは、ロシアがこれらの北朝鮮軍兵力を昨年夏、ウクライナが奇襲侵攻したクルスク地域でウクライナ軍を撃退するのに最も優先的に投入する可能性が高いと診断した。 これに先立って、ISWは1日、ウクライナ国境に配置された北朝鮮軍数千人がロシアの一週間の死傷者規模に過ぎないと分析したことがある。 ISWは「ロシアが北朝鮮兵力をどのように活用しようとしているのか正確には分からないが、ロシアが追求してきた高度の消耗的な攻撃作戦に北朝鮮軍が投入されれば、北朝鮮の死傷者の割合が高くなる可能性が非常に大きい」と見通した。