家族3世代チームでゲートボール全国準V 熊本・阿蘇市の市原さん チームワーク生きる
45都道府県の代表で競った第40回全日本ゲートボール選手権で、市原敏文さん(38)=熊本県阿蘇市=の一家3世代が中心の熊本県代表「阿蘇クラブ」が準優勝した。県勢として、第2回大会の3位を上回る最高成績。チームとしては昨年の8強を超え、主将の敏文さんは「成績を大幅に塗り替えられてうれしい。家族一丸で次こそは優勝したい」と意気込む。 阿蘇クラブは敏文さんの両親と弟妹、息子、ゲートボール仲間2人の計8人がメンバー。全日本選手権は10月上旬、岡山県倉敷市であり、同クラブは3位以内を目標に掲げた。全試合が接戦となる中、持ち前のチームワークを生かして決勝に進出。しかし、鹿児島県代表に惜しくも敗れた。 ゲートボールは敏文さんが小学生で始め、次第に家族に広まったという。チームの主力で、一の宮中3年の息子・結城さんは小学1年からスティックを握り、現在は剣道部に所属しながら技を磨く。 ゲートボール人口が減る中、一家は競技の普及拡大にも力を入れる。父・敏朗さん(66)は定年後、自宅の庭にコートを整備し、年1回、大会を主催。他の地元大会の運営にも精力的に携わる。
3世代6人暮らしの家庭では、ゲートボールの話題が尽きず、食卓は反省会の場にもなる。敏文さんは「ゲートボールは家族の大事なコミュニケーション手段の一つ。自分たちの活躍で、地元の競技が盛り上がるきっかけになればいい」と話した。(小田喜一)