【ドバイワールドC】過去1頭だけ!「ウシュバテソーロ連覇の可能性」に迫る
今年はウシュバテソーロ、ウィルソンテソーロ、デルマソトガケ、ドゥラエレーデと、日本馬4頭が出走を予定しているドバイワールドカップ(G1、メイダン競馬場ダ2000m・日本時間3月30日1時35分発走)。 その中で要注目は昨年のディフェンディングチャンピオン、日の丸軍団の大将格を務めるウシュバテソーロでしょう。 そこで今回は「ウシュバテソーロ連覇の可能性」と題して、現在のメイダン競馬場ダート2000mで行われるようになった2015年からの勝ち馬成績を徹底検証。すると意外な傾向が浮かび上がってきました! 先に結論から申し上げると、過去にドバイWCを連覇した馬は2018、19年1着サンダースノーだけ。その他は22年の勝ち馬で昨年1番人気で7着に敗れたカントリーグラマーの2例しかありません。 18年1着 サンダースノー(5人気) →19年1着(1人気) 22年1着 カントリーグラマー(4人気) →23年7着(1人気) 今回の検証で驚かされたのがナドアルシバ競馬場で行われた第1回の1996年から振り返っても、前年覇者が翌年のドバイWCに出走してきたケースが圧倒的に少ないこと。 所属国を問わず勝ち馬は早期に引退種牡馬入りが目立ち、オールウェザー開催の2014年1着アフリカンストーリーが、ダート2000mに替わった15年6着に敗れた例がある程度です。 何がサンダースノーとカントリーグラマーの明暗を分けたのか。数少ない手がかりから考えられるのは、「所属国」と「臨戦過程」かも知れません。 サンダースノー(UAE) →前走アルマクトゥームCR3(G1)2着 カントリーグラマー(米国) →サウジC(G1)2着 偶然にも両馬は2年続けて同じステップレース、同じ着順からドバイワールドCに臨み、サンダースノーは同舞台で地元開催の前哨戦アルマクトゥームチャレンジラウンド3で2着。米国馬のカントリーグラマーはサウジC2着からの転戦となります。 注目はサンダースノーが前哨戦から地元ドバイで調整されていたのに対し、カントリーグラマーはサウジC後も母国アメリカに帰らず、直接ドバイに移動していること。前年のドバイWC1着時と同様のローテとはいえ、海外G1連戦で状態が落ちていたのかも知れません。 これは今年カントリーグラマーと同じく、サウジC2着から転戦となるウシュバテソーロにとっては気になる材料。これまで2戦続けて海外G1を連戦した経験がなく、昨年は1月末に行われた国内戦の川崎記念1着からドバイWCを制しています。 ウシュバテソーロの連覇は状態面がカギを握っているのは間違いなく、どんな結末が待ち受けているのか。土曜の未明に行われるレースに大注目です!
競馬ラボ