鴨川社協が80人で災害ボランティアセンター立ち上げ訓練(千葉県)
鴨川市社会福祉協議会と鴨川市は、地震や風水害に備え、「災害ボランティアセンター立ち上げ訓練」を市総合運動施設で実施した。関係機関から約80人が参加し、実際の流れを確認した。 同センターは、大規模災害の発生時に、被災した人や地域を支援するために集まったボランティアが、現地で効率的に活動できるように、調整する役割を担う。 同社協は2016年度に、センターの役割と実務についての学習機会を設け、18年に市と「ボランティアセンター設置と運営に関する協定」を締結。19年の令和元年房総半島台風の際には、ボランティア活動センターを立ち上げ、市内外から多くのボランティアを受け入れ、復興に貢献した。 今回の訓練には、房総半島台風で活躍した公益社団法人SL災害ボランティアネットワーク、市災害ボランティア連絡会、市民生委員児童委員協議会、それに市内各地区の社協などが協力した。 より実践的な訓練にするために被災、復旧、市からのボランティアセンター設置の要請、準備、設置、運営までを時系列で設定。訓練当日にボランティアセンターを立ち上げたという想定で展開された。 会場では▽受け付け▽マッチング▽資材▽車両▽安全衛生▽総務▽ニーズ――の7班に分かれて、ボランティアの受け付けから、活動現場への送り出し、作業終了の報告受け付けまでの流れなどを確認した。 市赤十字奉仕団による炊き出し、SL災害ボランティアネットワークの片桐卓代表理事の講義もあった。 「災害ボランティアの認識を深められた」「実際に動き、詳細を知ることができた」「学生などにも参加を呼び掛けたらいいのでは」と参加者。 同社協と市は「今後も定期的な訓練を実施し、連携強化を図りたい。災害時に連携する企業、団体も募っていく」としている。