「世界らん展2024-花と緑の祭典-」が開幕!グランプリ受賞花と会場の見どころをレポートします。趣味の園芸ブースも大盛況
2月7日(水)、「世界らん展2024-花と緑の祭典-」が東京ドームシティのプリズムホールで始まりました〈会期は2月14日(水)まで〉。34回目の開催となる今回の「世界らん展」は、南西諸島に自生する日本固有のランや、世界初公開の光るコチョウランなどを含む1,000種以上が集結。スタッフが訪れたイベント初日には、趣味の園芸ブースに人気講師の杉山拓巳さんが登場し大盛り上がり。マーケットエリアでは4年ぶりに海外からの出展も再開され、会場はランを愛するみなさんの熱気で満ちあふれていました。 グランプリ「日本大賞」の受賞花はじめ、会場レポートを写真とともに紹介します!
ゲートの先に広がる「天空の花園」。色とりどりの多彩なランが壁一面にあふれます。
小径の先は光が落ち、闇の中にランが浮かび上がる「幻想の蘭夜」の展示に進みます。
「世界らん展日本大賞2024」グランプリは、デンドロビウム ポリアンサム 'タカコ'
幻想的な展示を抜けると、全国の愛好家や育種家が丹精込めて育てたコンテスト出品作の展示エリアが広がります。今回の「日本大賞審査部門」出品作は438点。41の出品カテゴリーごとに第1席のブルーリボンとトロフィー賞を授与されたランが左右に並び、その奥の正面に今年のグランプリ「世界らん展日本大賞2024」に輝いた作品が展示されていました。
注目の「日本大賞」に輝いたのは、神奈川県の紙谷多佳子さん(湘南蘭友会)のデンドロビウム ポリアンサム 'タカコ'(Den. polyanthum 'Takako')。 審査委員長のジェイ・バルチャン氏の「この見事な蘭は、個体の美しさだけでなく、全体のバランスも素晴らしく選ばれました。一つ一つ隣り合う花は兄弟姉妹のように重なり、滝の様な美しい姿です」との講評の通り、圧倒的な株姿はもちろん、存在感あるリップの黄色と淡いピンクのペタルやセパルのコントラスト、流れるように垂れ下がるバルブのテクスチャーも印象的で、見応えのある作品でした。
「トロフィー賞」の展示エリア。これらの珠玉の作品の中から部門賞審査が行われ、「日本大賞」「優秀賞」「優良賞」(各1作品)、「奨励賞」(15作品)が選出されました。