仔オオカミ“ネヴァ”がかわいすぎる! 名作『GRIS』の開発による新作アクション『Neva』プレイリポート【TGS2024】
女性の内面的世界での精神的な旅を圧倒的な2Dグラフィックと流麗なサウンドで表現し、世界的に高い評価を受けたインディーアクションゲーム『GRIS』。その開発Nomada Studiosの新作『Neva』の東京ゲームショウ2024版デモをプレイしたので、その内容を紹介しよう。 【記事の画像(5枚)を見る】 プレイステーション5/Xbox Series X|S/Nintendo Switch/PCで来月2024年10月16日の発売を予定している本作。TGSデモではオープニングアニメーションと第1章“夏”の序盤部分を体験できる。 『GRIS』同様、オープニングアニメーションから壮絶に美しい さて、『GRIS』開発のNomada Studiosとサウンドを手掛けるBerlinistのタッグによる仕事は今作でも間違いない。美しい自然が広がる世界がゆっくりと黒い何かに蝕まれて終わりつつある事を示唆するオープニングアニメーションから既に壮絶に美しい。(本作の発表時に公開されたReveal Trailerの内容はこれのダイジェスト版) ちなみに今回のデモは日本語デモとなっているが、ストーリー自体は『GRIS』同様にほぼテキストやセリフを介さずに情景描写とキャラの様子だけで示されていく。一方、ゲーム的にも2Dプラットフォームアクションということで基本は似ているのだが、大きく異なる点がふたつある。 ネヴァがかわいすぎて感情移入しまくり! 中でも個人的に非常に大きかったのが、『GRIS』は内心的で孤独な戦いをテーマとしていたのに対して、本作には相棒“ネヴァ”がいること。ネヴァは主人公の若き女性アルバと旅を続ける仔オオカミで、夏パートではまだまだ子供のネヴァの面倒をかなり見ることになる。 右がネヴァ。夏パートではまだ全然子供。 夏パートにはほぼネヴァ専用となっているボタン(XboxコントローラーではY)があってネヴァを呼んだり撫でたりできるのだが、すぐに植物に気を取られたり勝手に蝶々か何かを追っかけ始めたりするネヴァに「はいネヴァ、先いくよー」とばかりに押しまくりだ(呼びかけるボイスも再生される)。 植物の実がブラブラしてるのに気を取られるネヴァ。はい楽しいね、そろそろ先いこうねネヴァ? さらに、高台から高台へとジャンプしなきゃいけない場所では、ジャンプが足りずに落ちたら撫でてなぐさめ、再トライに躊躇しているところにやっぱり「ネヴァ、がんばって!」と応援する……といった感じ。 もしかしてネヴァに振り回されっぱなしの気もするが、かわいいからいいのだ。感情移入の設計に見事にハメられて、気づけば自然とネヴァを撫でて褒めてあげているハズ。 基本的にはネヴァは主人公と一緒に行動してくれる。 成長すればネヴァが一緒に戦ってくれる! そうこうしている内に、後半はもうひとつの新要素である戦闘アクションが入ってくる。剣による攻撃と二段ジャンプや回避(ジャンプ中発動でエアーダッシュにも使える)などを組み合わせながらのアクションは、まだまだ序盤ということもあって敵の攻撃も単純だが、思った以上にちゃんと“アクションゲーム”している印象だ。 既に公開されている映像でも出ているように、本編ではこのあとネヴァが成長し、ともに戦ってくれるようになる模様。成長したネヴァにより主人公との関係性や戦闘以外のプレイ要素がどう深まっていくのか、いまから発売が非常に気になるところだ。『Neva』は、TGS会場のホール3のC06、架け橋ゲームズ/Devolver Digitalブースで出展中。 夏パートではまだネヴァは戦えない。絶対助けて守ってやるからな……。 成長したネヴァらしき姿。敵に飛びかかっている。