ウオッチナビ編集部が選ぶ個性派デザインのデジタルウオッチ3選
ケースバックは本格的ならではの仕様として、“ヘルムホルツ共鳴器”の原理に基づき、アラームの音量を効果的に拡大するための特殊な空洞構造を採用。さらにこのケースバックには象徴的な波模様に加えて、エンボス加工で第37回アメリカズカップのロゴ、エングレーブで「SEAMASTER REGATTA」と「37th AMERICA’S CUP」の文字、内蔵するクオーツムーブメント「CALIBRE 5701」の名も記される。
オメガ「シーマスター レガッタ」
Ref.216.92.46.79.10.001 114万4000円 スペック;クオーツ(Cal.5701)。グレード5チタンケース、ブルーラバーストラップ。直径46.75mm、厚さ15.6mm。5気圧防水。
1976年発表の「キャスケット」を現代的に復刻
今回、リリースされた「キャスケット 2.0 チタン&ゴールド」は1970年代に発売されたLEDデジタルウオッチがルーツとなる。1971年、ジラール・ペルゴはスイス初となる量産仕様の高精度クオーツ式時計を発売し、1976年には流線型のケースに当時の最先端技術であったLEDディスプレイを組み合わせたデジタルウオッチを発売。このモデルは世界中でSFムービーがヒットを飛ばしていた時代背景もあり、ヒットを記録。コレクターのコミュニティからも熱い支持を集め、彼らがつけた「キャスケット」というニックネームがその後、公式に採用されることになる。長らくコレクションとして休止状態が続いていたが、2022年にコミュニティのリクエストを受ける形で復刻版となる「キャスケット 2.0」をリリース。現代的なアップデートと機能の追加は行われたが、ブラックセラミックとチタン製のケースにチタン製のプッシュボタンを備え、1976年発表のオリジナルを忠実に再現した同モデルは大きな注目を集め、国内入荷分も即完売となったことは熱心な時計愛好家なら記憶に新しいはずだ。
チタンケースにイエローゴールドのアクセント
本機は2022年の復刻モデルをベースとするが、グレード5チタンを用いたケースに18K 2NイエローゴールドのGPロゴとプッシュボタンをセッティングした。無機質なデザイン性が強調されるフォルムにイエローゴールドが華やかなアクセントとして効いており、前作の「キャスケット 2.0」とは全く異なる仕上がりを実現。この意匠は1970年代に製造されたゴールドプレートとスチールの先代モデルに敬意を表したものとなる。ブレスレットもラバーライニングのグレード 5チタン製となり、チタン製バックルはブレスレットのサイズを細かく調整できるため、腕元へ最適にフィットさせることが可能だ。