パリの街に立ち上がる構造物、巨大な魚が優雅に泳ぐ 京セラ美術館で「二科展」、絵画など4部門
絵画、彫刻、デザイン、写真の4部門で行う大規模公募展「二科展」の巡回京都展が26日、京都市左京区の市京セラ美術館で始まり、入賞作など273点が並んだ。京滋の出品者もベテランから新進まで、力作を並べている。 巡回京都展は二科会と京都新聞の主催。絵画部で内閣総理大臣賞を受賞した濱田進さんは、パリの街を背景に動植物や機械が混合したような構造物が力強く立ち上がる作品で、存在感が際立った。京都市の福島菜菜さんは、巨大な魚が優雅に進む作品など2点が入選し、会員に推挙され「とても名誉なこと」と話した。 絵画部で京都新聞賞に決まった瀬川ゆかりさん(京都府亀岡市)は、ちぎり絵のような柔らかなタッチで森へ続く道を描いた。 写真部で京都新聞賞を受賞した児玉憲武さん(滋賀県守山市)は、子ども歌舞伎の出演者の引き締まった表情を捉えた。 滋賀県草津市の田中秀具さんが、長年撮り続けているラクロスの作品で日本カメラ財団賞を受賞した。 12月1日まで。有料。