「自分を隠さなきゃと思ってた」 ありのままの“自分らしい服装”で迎える成人式
■“同じ思いを持った仲間”と成人式をしたい
参加した思いを話してくれたのは、このイベントで知り合って仲良くなったという2人。 鮮やかなオレンジ色のシャツを着た、愛知県から参加したという20歳の大学生。振り袖よりも“自分らしい服装”で成人式に出たいという思いから、同じ日に開催された地元の成人式には参加しなかったといいます。 好きな服を着て参加できたことに「今までは自分を隠さなきゃいけないって思ってたけど、(『SEIJIN-SHIKI』は)周りにいる誰に声をかけても自分と同じような境遇の人たちばかりなので、その人たちに見守られてるような安心感というか、“普通でいいんだよ”みたいな安心感があってすごくうれしくなりました」と、同じ気持ちを持った人たちと交流できる喜びを明かしました。 グレーのワンピースに身を包んだ、神奈川から参加した19歳の大学生は、来年行われる地元の成人式には「自分らしい服装で参加できないのでは」と思い、このイベントに参加したといいます。「たくさんの同じ思いを持った仲間、たくさんの新しい人たちと成人するっていう感覚を体験したいなというのと、ここでしか味わえないことがたくさんあるのかなって思って参加しました」と笑顔を見せました。
■“同じ境遇の人ともう一度会いたい” 2年連続で参加
スーツで参加した2人は、性自認が男性にも女性にもあてはまらない“Xジェンダー”。去年開催された『SEIJIN-SHIKI』で仲良くなり、性的マイノリティーの当事者が交流できる場を作る活動を一緒に始めたといいます。 今回も「自分たちと同じ境遇の人と出会う場にまた行きたい」と思い、参加。「性別に悩んでいる子が自分の周りにも多少はいた。やっぱり全国各地で集まれる機会があまり見つからなかったので、そういう人たちと一緒に交流したい。みんなのファッションを褒め合えるし、そこで交流が増えたりしてめっちゃ楽しいです」と心境を明かしました。