「ニューバランスはスニーカー界のジャズ」ナルバリッチJQが愛してやまない厳選6足
主張が強い派手なスニーカーは、セットアップのようなシンプルなスタイリングではなく、“派手×派手”で馴染ませるのが好き。ここまで振り切ったデザインだと逆に合わせやすいんですよ(笑)。
【5足目】「2002R GTX」
5足目は、ゴアテックスを搭載した「2002R GTX」です。雨の日以外は蒸れてしまうし、僕は歩き方が悪くて、ソールがすぐダメになるタイプなので、頻繁に履くわけではないですね。 でも、天気が悪い日に他のスポーツブランドの展示会に履いて行っても、「雨が降りそうだったんで」って言い訳ができるので、ありがたい存在です(笑)。
【6足目】「MG996」
ラストは、僕がいちばん気に入っている品番「996」がゴルフシューズになった「MG996」。ここ最近、ライフスタイルスニーカーがゴルフシューズとして売り出されている中で、待望の1足でした。
一般的なゴルフシューズに近いソールだから、コースでスポーティに履くには問題ないんですけど、カッコ良く見せるには少しハードルが高いかもしれません。街履きの「996」との違いを楽しんでいます。 「996」のルックスと履き心地を味わえるゴルフシューズなんて最高ですよね。
ニューバランスとの出合いはNY
ーーJQさんがファッションに芽生えたのはいつ頃ですか? 中学生のとき、制服を着崩すことからですかね。なぜか、僕らの周りでは、“仲間内でのファッションジャンルの被り禁止”って謎のルールがあったんですよ(笑)。僕は、スケートボードをやっていたこともあって、スケボースタイルに落ち着きました。 でも、ファッションについては、右も左も分からなかったんです。裏原の悪い店員に騙されて、レアでもないものを高値で買わされる経験もしました。 しだいに、アパレル業界の人と仲良くなって知識を得るようになり、ファッションをより好きになりました。 ーーニューバランスとの出合いは覚えていますか? ニューバランスに僕が抱いた最初のイメージは、“格好いい大人が履いているスニーカー”でした。というのも、2000年代初期にニューヨークを訪れた際、スーツにニューバランスを合わせている本場のニューヨーカーを目の当たりにしたんです。 ただ、すごく格好良かったのですが、音楽的にも憧れていた場所で愛され、歩く人たちの文化として根付いているスニーカーは、当時の僕にはどうしてもハードルが高く......自分で履こうとは思わなかったんです。 それに、それまで自分の中には、“ニューバランス=おしゃれ”という認識もまだなく、「いつか、大人になったら履こう」という気持ちになりましたね。 ーー初めてニューバランスを購入したのはいつ頃ですか? 20歳を越えてからですね。品番までは正確に覚えていないんですけれど、原宿の古着店で「990v2」のグレーを購入した記憶があります。似合うか似合わないか、自分では判断がつかないのでドキドキしましたね。