満を持しての挑戦も…メジャーの壁に阻まれた大物(5)巨人初のポスティング行使も
熱戦が繰り広げられているメジャーリーグ。今季からMLBに挑戦している山本由伸(ドジャース)、今永昇太(カブス)は、早くも存在感を放っている。一方で、過去にはNPBで圧倒的な成績を残したものの、渡米後は苦戦を強いられた選手も数多く存在。ここでは、メジャーの壁に阻まれた選手を紹介する。(※今季成績は日本時間8月21日時点)
山口俊
・出身地:大分県 ・投打:右投右打 ・身長/体重:187㎝/98㎏ ・生年月日:1987年7月11日 ・経歴:柳ヶ浦高 ・ドラフト:2005年高校生ドラフト1巡目 MLBでは力及ばず、悔しい結果に終わった山口俊。 山口は、2005年高校生ドラフト1巡目で横浜ベイスターズに入団した。高卒4年目の2009年にリリーフとして台頭。シーズン途中からはクローザーを任され、翌2010年から2年連続30セーブに到達した。2014年からは先発へ転向。2016年に自身初の2桁11勝を挙げた。 同年オフに国内FA権を行使し、読売ジャイアンツへ移籍した。2019年には15勝4敗、勝率.789、188奪三振、防御率2.91をマーク。最多勝、最高勝率、最多奪三振の投手三冠に輝き、オフに球団初のポスティングシステムを行使してトロント・ブルージェイズへメジャー移籍した。 デビュー年は中継ぎとして開幕ロースター入りを果たしたが、デビュー戦から2試合連続で敗戦投手に。同年は17試合登板で2勝4敗、防御率8.06と不本意な成績に終わった。 翌2021年は巻き返しを図ったが、スプリングトレーニング直前にDFAとなり、サンフランシスコ・ジャイアンツと契約。しかし、傘下3A級でも結果を残すことができず、メジャー昇格は叶わず。シーズン途中に古巣・巨人でNPBへ復帰した。 しかし、復帰1年目は15試合の登板で2勝8敗、防御率3.56と苦しむと、翌年は故障の影響もありわずか1試合の登板にとどまり、オフに戦力外通告。同年限りでの現役引退を表明した。
ベースボールチャンネル編集部