映画「スマホを落としただけなのに」最終章に出演の大谷亮平が明かすスマホとの付き合い方「画面はバッキバキ」
映画『スマホを落としただけなのに ~最終章~ ファイナル ハッキング ゲーム』が11月1日(金)より公開となる。 【写真を見る】反政府組織ムグンファのキム・ガンフン役を演じた大谷亮平大谷亮平 本作は、スマホを落としたことで連続殺人鬼に命を狙われるヒロインを描いた北川景子主演のSNSミステリー映画『スマホを落としただけなのに』(2018)、続編となる『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』(2020)に次ぐ3作目。連続殺人鬼・浦野役の成田凌は主演となり、ついに物語は最終章を迎える。 公開に先駆けて、今回の最終章で反政府組織ムグンファのキム・ガンフン役を演じた大谷亮平にインタビューを実施。作品からスマートフォンにまつわる様々なトラブルまで語ってもらった。 ――まず出演が決まった時の率直な感想を教えてください 「もちろん、1も2もヒットしたのは知っていますし、『スマホを落としただけなのに』というタイトルを言ったらほとんどの人が知っていますよね。韓国でもリメイクされていて、内容は違えど有名な作品なので、それに参加できるのは楽しみだなと思いました」 ――出演する前までの作品の印象はありますか? 「危なっかしいイメージです。最初に見たのは映画だったんですけど、自分たちの身近にあるものから派生していって、危ない世界へと向かいます。だからみんなに可能性があるし、自分たちの普段の生活に潜んでいるような怖さがありますよね」 ――千葉雄大さんや成田凌さんとは異なり、大谷さんは3作目のみの出演です。シリーズものに途中から入っていく難しさなどはありましたか? 「それはないですね。最終章だけでも全然成立している話ですから、難しさは感じなかったですし、僕が絡んだのは2人だけ(成田凌、クォン・ウンビ)だったので(笑)。映画には参加していますが、ほとんどの人には会ってもいないので、自分のシーンだけを意識してやりました」 ――今回演じたキム・ガンフンは韓国の反政府組織「ムグンファ」の No.2。怖さがある役ですが、意識したことはありますか? 「ヒールはヒールでも色んな設定があると思います。よく吠える、ギャーギャー叫ぶという怖さより、引いて何を考えているかわからない怖さがあるじゃないですか。むしろ今回の役に関しては、パッと見て悪なのかどうかわからないというような雰囲気を意識しましたね」 ――そういった雰囲気を出すために具体的に取り入れたことはあるでしょうか? 「ゆったりというか余裕ですかね。今回は韓国に浦野を友好的に迎え入れる立場でした。とあることを浦野にさせたいんですけど、話していてもそれが前に出過ぎない。切れるビジネスマンのように淡々と進めていくイメージで臨みました」 ――演じる際に役作りなどはされていくのでしょうか? 「僕の場合は作らないですね。設定もらって脚本を読んでいると、なんかきますね。人であることもあるし、自分が知っているこういうイメージというときもあるし、モデルが降りてきますね」 ――「降りてくる」は俳優さんでないと、なかなかイメージが難しい感覚かもしれませんね 「脚本を読んでいると、知り合いや芸能人でも近い人が頭の中に降りてくるんです。昔、僕がこの人のイメージと思って撮影に臨んでいて、打ち上げの時に監督に『大谷さん、この役あの人みたいな感じなんだよ』と言われた時に完全に一致していたこともありましたね」 ――韓国でのキャリアを経て、今回は全編韓国語を使っての演技でした。日本語で演じる際との違いはありますか? 「あまりわからないですね。無意識の範囲で、違いは外が決めてくれというくらい。でも、ウンビさんとのシーンで韓国語が入ってくる感じが懐かしかったです。撮影当初は、しばらく使っていなかったので。結構忘れているなと思ったんですけど、話し始めるとすぐ出てきますよね。思っていたよりはすぐ戻ったなという感じです」 ――ウンビさんの話も出ましたが、ウンビさんの場合は日本語と韓国語を駆使しての役どころでしたね 「彼女は、本心かわからないけど『外国語で不安です』と話していました。韓国語で他愛もない話をしたらリラックスできるかなと思い、最近のK-POP事情をさらっと話した記憶がありますね」 ――成田凌さんとの共演シーンも多かったですが、改めてどのような印象を持ちましたか? 「僕が日本に帰ってきて、『逃げるは恥だが役に立つ』で共演したので、ヒットしたこともありよく覚えています。やっぱり器用なイメージですね。なんでもうまくこなしていくそういう巧さがないと、浦野は単純な役ではないので、難しいですよね。韓国語のセリフもありましたけど、それでいっぱいいっぱいにならずに演技できるというのが、相変わらず巧い俳優だなと思いました」 ――タイトルと絡めてスマホに関してもお伺いします。スマホを使う頻度は多いでしょうか? 「昔は常に持っている人を見て『何してんの』と思っていたんですよ。こうはなりたくないと思っていたけど、今は暇な時に見ちゃいますね。その葛藤と戦っています。テレビでドラマを見ながらスマホをいじっている人は考えられないなと思っていたけど、今はテレビ見ながら僕も触っているんですよね。やっていないと、手持ち無沙汰になっちゃうというか」 ――よく使うアプリなどはありますか? 「全然ないですよ。僕の場合はたぶん2つくらいで終わっちゃう。幅が狭いです。興味があるものだけを随時チェックしている感じです」 ――SNSの使い方はどうでしょうか? 「昔は何かを調べたいなとなった時、検索エンジンに入れてイメージを見ていたけど、今はSNSが多いですよね。そっちのほうが色んなものや最新のものがあるから、気になる商品とか見ています。でも僕はあってもなくてもどちらでもいいかな」 ――ではタイトルにかけて、スマホを落としたことや、スマホにまつわるトラブルなどの経験はありますか? 「あまりないですけど、紛失の『落とした』ではなく物理的な『落とした』があります。ランニングする時に僕はスマホをポケットに入れているんです。最後、ランニングの締めでサイドステップ、クロスステップ、バックステップを入れるんですけど、その時にまあよく落としちゃう(笑)。だから、僕のスマホの画面はバッキバキです」 ――映画とは異なりますが、確かにスマホのトラブルですね 「他にも、トレーニング中にジャンプをしていたら、スマホを落しそうになって...慌てて拾おうとした拍子にイヤホンも落ちたことがあって、マンガみたいにイヤホンが転がっていって、鉄格子の排水溝に落ちたことがありました。相当凹みましたね。しかも片方だけ。スマホを落とすだけではなく、イヤホンまで......それが一番衝撃的でした」 ――そもそもおっちょこちょいな方なんでしょうか? 「ではないと思います。むしろ慎重派です。行動よりまずリスクを考えます。だから、やっちゃった系がほとんどないですね」 ――プライベートな話、ありがとうございます。最後に、改めて映画に興味を持っている方へメッセージを送っていただけると幸いです 「1と2を見ている方からしたら、謎が明らかになる見逃せない真実が詰まっていますよね。でも、1と2を見ていなくても楽しめる。日韓の攻防や緊張感が途切れない、完成度の高い作品だなと思っていますので、ぜひよろしくお願いします」 文=まっつ
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