標高2000メートル超の「遠い飲み屋」へ 赤ちょうちんがある八ケ岳連峰の山小屋を訪ねてみた
「遠い飲み屋」と書かれた赤ちょうちん、そして「青年小屋」という時代がかった名前…。ずいぶんと前から気になっていた山小屋を訪ねるため、14日に八ケ岳連峰の編笠山と権現岳に登りました。 【動画】権現岳からの展望
昔の山仲間と麓の長野県原村に集う予定があり、1カ月ほど前から思いを温めていただけに好天に恵まれご機嫌です。 普段は知っている山域に思いつきで行くことがわりと多いですが、未知の山に行くのは難易度はさておいてワクワクします。 青年小屋は昔懐かしい雰囲気の山小屋です。名前の由来は諸説あるようですが、小屋の青年によれば「訪ねた人が青年のような気持ちになれる場所に」との願いがあるとの説明でした。ちょうちんはお客さんが山小屋で飲んでいて「遠い飲み屋みたいだね」といったことがきっかけで、30年以上の歴史があり、今は6代目のちょうちんがぶら下がっています。 編笠の名の通り見た目は穏やかな山と、岩場・鎖場もある権現岳との変化を楽しめる登山でした。 今回は長野県側から登りましたが、山梨県側にも複数ルートが取れます。 そして「今度はゆっくり飲みに来ます」と小屋の人に声をかけて「遠い飲み屋」を後にしました。 楽しいエリアですが、それなりに危険もあります。登りたい山と登れる山を見極めて、皆さん、ご安全に。
中村貴士