3昼夜かけ4516首朗唱 富山・高岡万葉まつり、古城公園で始まる
高岡市の秋の風物詩「高岡万葉まつり」が4日、開幕し、万葉集全4516首を3昼夜かけて歌うメイン行事「万葉集全20巻朗唱の会」が高岡古城公園で始まった。水濠(すいごう)に設けられた特設の水上舞台などで、全国の約2千人が朗々と歌い継ぐ。6日まで。 高岡は奈良時代の万葉歌人、大伴家持が越中国守として赴任した万葉ゆかりの地。万葉集に親しんでもらい、高岡の魅力を発信しようと、市や北日本新聞社などでつくる実行委員会が毎年開いている。 日中は舞台での会場朗唱、夜間は動画朗唱とリレー形式で歌い上げる。動画は事前に全国から募り、高岡ケーブルネットワークなどで流す。 オープニングで可西舞踊研究所の生徒が万葉集にちなんだ創作舞踊、かたかご幼稚園・保育園の園児が歌と踊りを披露した。開会式と来賓による特別朗唱の後、万葉集研究の第一人者、中西進さんが第1巻の1、2首目を朗唱したのを皮切りに、一般の参加者が次々と舞台に上がった。
期間中、東洋通信スポーツセンターで市内の芸能団体による芸能発表を行う。屋台の出店もある。夜間は公園内を幻想的な明かりで演出する。