暑すぎる夏がもたらす”台風の関東・東北ルート” 「九州は台風銀座」の時代から一変
今月8月に発生した、あるいは発生する見込みの4個の台風(5号~8号)はすべて、発生後、そのままほぼ北上し関東や東北を襲う似たようなコースを進む見込みです。 【写真で見る】月別の一般的な台風進路 都道府県別 台風上陸数 暑すぎる夏が要因となり、かつて”台風銀座”と呼ばれた九州から離れたコースが近年増えています。 ■過去の上陸回数は鹿児島県がトップ 本来、台風は夏の高気圧のヘリ(縁)を進みます。(図1) このため日本付近では、九州から本州に北東方向に進むことが多く、過去の台風上陸数は鹿児島県が43回と極端に多くなっています。(図2) このため、かつて九州は「台風銀座」と呼ばれました。 ■異例今年は高気圧の中で発生 それがこの8月は、本来は「できにくい」と考えられてきた”高気圧の中”で台風が次々と発生しているのです。 本来、台風は低気圧の仲間なので、高気圧の中には入って来ることができません。 しかし今年の8月は記録的な暑さが続き、海水温度が平年よりおよそ3℃も高くなっています。 このため、強い上昇流が発生し積乱雲が発達しやすいため、高気圧の中であっても、低気圧である台風が発生する環境になってしまったのです。 ■ヘリを進まず直進し「異例のコース」に これが台風が、高気圧のヘリを進む従来のコースをとらずにそのまま北上し、関東や東北など普段は見られない異例のコースを進む理由です。 関東や東北は、台風に対し慣れていない、つまり脆弱な場所も多く、被害の拡大が心配されます。 RKB毎日放送 気象予報士 龍山康朗
RKB毎日放送
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