「帰りたいと懇願する被害女性に行為を続けた」 大阪地検元検事正「一転、無罪を主張」の背景に「ホラ吹き女性副検事」の存在が
「被害者が被告人を“好き”と言っていた」などと揶揄する状況に
さらに副検事は、懇親会終了後、女性検事が率先して北川被告を官舎へタクシーで送り届けたと供述。北川被告や女性検事を含めて懇親会の参加者6名中、副検事だけが酒を飲まないので、“自分の記憶が最も正確だ”とアピールしていたという。 「私が被告人のことを好きで、飲み会をセッティングしてもらったというのは明らかな虚偽であり、懇親会での発言も他の同席者が否定してくれて、それらの事実もないと検察庁は認定しています」(女性検事) さらに女性検事がショックを受けたのは、副検事による誹謗中傷が大阪地検だけでなく、最高検や東京地検、法務省にまで広まっていたことだった。 女性検事が信頼していた上司らが、「スジ悪の事件」だと決めつけた上で、「被害者が被告人を“好き、好き“”ラブ、ラブ“と言っていたんだ」などと揶揄していたというのだ。 結果的に、女性検事は職場で孤立し、PTSDによる病休に追い込まれたと訴えるのである。
捜査情報を漏洩していた疑いも
「単にうわさ好きの人が“(行為に)同意していた”とか言っているのではなく、副検事はまさに自分が事件関係者であり、事件の真相を知っているという前提で『被害者は酔っておらず、同意していたんだと思う。賠償金も受け取っているのに被害申告している』、あるいは『PTSDは詐病である』などと吹聴していた。それを聞いた人から確認が取れたので、名誉毀損として告訴しています」(女性検事) 付言すると、女性検事は慰謝料として北川被告から1000万円を受け取ったが、“汚い金”を使うことはためらわれて突き返し、被害を訴え出た。 さらに、女性検事が開示を受けた前出の調書によると、検察の内偵調査中、副検事が捜査情報を北川被告の当時の代理人に対して漏洩していたことも記されていたといい……。 12月19日発売の「週刊新潮」では、女性副検事が証拠となるはずだった北川被告との通信履歴やメッセージ履歴を削除していた疑惑などと併せて、北川被告が無罪を主張する狙いについて報じる。 また、北川被告が官舎内で被害女性に対して行ったとされる非道過ぎる犯行の一部始終については関連記事【「“夫が心配している”と言っても行為を…」「逃げようとしても下着を…」 大阪地検元トップの凄絶な性暴力…被害女性が衝撃の事実を告発】に詳しい。 「週刊新潮」2024年12月26日号 掲載
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