中田敦彦 ジャニー氏性加害問題に「被害者が子供、少年…事の重大性をもう1度、国民で考えていくべき」
お笑いコンビ「オリエンタルラジオ」の中田敦彦(42)が29日、TBS系「報道の日」に出演。旧ジャニーズ事務所創業者の故ジャニー喜多川氏による性加害問題についてコメントした。 「報道の日」は、その年に国内外で起きたニュース、スポーツの出来事の振り返る同局特別報道番組で、今年のテーマは、同局開局70周年にちなみ「“テレビ報道70年”8つの禁断ニュース」。2020年代の禁断のニュースとして「ジャニー氏性加害問題」を取り上げ、SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)の東山紀之社長へのインタビューのほか 被害を受けた複数の元ジャニーズJr.へのインタビューなどを放送した。 膳場貴子アナウンサーが「中田さんはこの性加害、どういうふうにご覧になっていましたか」と聞くと、中田は「性加害という言葉を聞くと、大人同士のことのように聞こえてしまうのかなと思いまして、私は動画をつくる時は、被害者が子供、少年であるということを強調するためにあえて虐待であるとか、児童虐待という言葉でタイトルを付けさせてもらいました。米国での賠償額、非常に大きいじゃないですか。そういうのも含めて、これは事の重大性をもう1度、国民で考えていくべき問題なんだと考えています」と自身の見解を示した。 故ジャニー喜多川氏による性加害を巡る一連の問題は、昨年3月に英BBCのドキュメンタリー番組で取り上げられ、4月に元ジャニーズJr.で歌手のカウアン・オカモトが会見で性被害を受けたと主張したことで大きな注目が集まった。「外部専門家による再発防止特別チーム」が同年8月に発表した調査報告書で「長期間にわたって性加害が繰り返されていた」と認定された。 今月に入り、元所属タレント2人がSMILE-UP.社や同社元幹部らに対し、計3億ドル(約460億円)以上の賠償を求めて、米ネバダ州クラーク郡の裁判所に提訴したことが分かった。訴状によると、2人は、2002年に、ラスベガスのホテルで喜多川氏から性被害を受けたとしている。請求額は、それぞれ補償的賠償が5000万ドル、懲罰的賠償が1億ドルの計1億5000万ドル以上。適切に対処しなかったとして、同社の藤島ジュリー景子代表取締役や元幹部らの責任も追及する。